大沢口橋 (田島町)  2004.12           [TOP]  [寄り道]  [橋梁Web]

 

国道121号線を南下。

下郷町から田島町に入った所で、

大沢という川を越える。

 

 

 

 

ここに架かるのが大沢口橋で、

なぜか大沢橋ではなく「口」が付いている。

河口に近いからだろうか。

上流に大沢橋が存在するのかも知れない。

 

(大沢口橋 昭和43年11月竣功)

 

                     

この大沢口橋には旧橋が現存している。

国道右側のガードレールの切れ目から

旧橋に進入するのだが、

旧道はもっと手前(画像右側)から

入っていたと思われる。

 

 

 

ススキの藪を抜けると、そこには

最近植えたらしい樹木があった。

奥に見える民家の方が植えたのだろう。

ここは旧国道の路面上なのだが・・・。

 

 

 

 

その奥に見えた「住宅のフェンス」みたいなのが

旧大沢口橋の欄干であった。

5〜6mほどしかない、小さな橋だ。

コンクリート橋なのだが、

路面はすっかり草に覆われている。

 

 

 

左側の親柱。

なお、各銘板は全て失われていた。

よって正式名、竣功年、不明である。

 

 

 

 

 

橋を渡る。

昭和初期に造られた橋に

良く見られるデザインの親柱である。

シンプルで華奢の造りの欄干に惹かれる。

触ってみたら、意外に頑丈であった。

 

 

 

反対側は藪に覆われ、

欄干には蔓が絡まっている。

奥に見えるのが現・大沢口橋である。

 

 

 

 

 

風化が激しい欄干。

鉄筋が露出している。

 

 

 

 

 

 

橋台自体はコンクリート製だが、

その基礎部分は自然石を積み上げたものであった。

昭和期の橋でこんな施工がありえるのだろうか?

この部分だけは、会津三方道路として造られた

明治期の橋の再利用ではないか、と想像した。

 

 

 

 

 

左側の橋台は、表面の石が流されてしまったため、

その内部構造が良く判る。

びっしりと丸石が詰め込まれている。

 

この崩落が直接の原因となって

次回、大増水したら落橋するかも知れない。

 

 

 

 

幅員はこの程度。

普通車同士の離合ができるか、できないか、

微妙なところである。

正面は階段があり、民家の庭に

直接入ることになる。

 

 

 

現橋から見た旧橋。

枯れ草に覆われた姿に「侘び寂び」を感じる。

頷いた貴方は「病気」です。

 

 

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