旧国道289号線・根室1(いわき市田人町) 2005.01 [TOP]  [寄り道]  [廃道Web]

 

  福島県の南部を東西に走っているのが国道289号線である。

  甲子峠、八十里越峠という二箇所の登山道区間があることでも有名な国道だ。

  今回紹介するのは、その起点である勿来(なこそ)に近い部分のレポである。

 

  <根室トンネル>

現道は左奥の山塊を貫いている。

根室トンネル」である。

しかし旧道は山を迂回していた。

手前に見える右への分岐が

旧道への入り口である。

 

 

旧道は三個のブロックで閉鎖されており、

いわき市設置の「この先 行止まり」との

看板もある。

「行止まり」・・・・魅惑的な文字列である。

「通行止」でもなく「進入禁止」でもない点にも

そそられて進入する。

 

                     

左カーブで現道に接近した後、

根室トンネル北坑口をかすめて

右に逸れて行く。

右に「九十九折れあり」の標識があるが、

この先、うんざりする程出現するので

ここではスルーする。

 

 

根室トンネルの銘板。

1999年の竣功だから、

それまではこの旧道が現役だったわけだ。

 

 

 

 

 

トンネル脇の法面を左に見つつ

暗い旧道に進入して行く。

んー狭い。

普通車同士の離合も難しそうだ。

 

 

 

 

そしてここが、このルート最狭地点である。

完全に一車線しかない。

現役当時、対向車、対抗バイクが来たら、

通過待ちしていたに違いない。

大型車は通過できたのだろうか?

法面に擦った跡も見える。

 

 

最狭地点を通過して振り返り見る。

ずっと奥に根室トンネルの坑門が見える。

 

 

 

 

 

 

最狭地点の先は広くなっていて、

「対向車待ち」に配慮した設計になっている。

って、本当にそうなのか?

 

 

 

 

 

最狭地点ほどではないが、狭い区間が続く。

法面がコンクリートからネットに変わる。

 

 

 

 

 

 

狭いまま奥へと続いて行く。

そりゃ、トンネル掘るわけだわ。

ちなみに根室トンネルは、

南下りの片勾配であった。

 

 

 

 

やや進んだところで振り返る。

コンクリが剥離して路上に散乱している。

針葉樹林帯を抜けたので明るい。

 

 

 

 

 

左カーブの標識が出てくると

この旧道区間も終わりである。

 

 

 

 

 

 

こちら側にもブロックが三個置かれ、

車の進入を妨げている。

人、自転車、バイクは進入可能だ。

このすぐ先で現道にアクセスする。

が、旧道はそこで終わりではなかった。

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