旧国道4号線の踏切り一覧 (福島県中通り) 2005.02 作成 [TOP] [寄り道] [廃道Web]
「一桁国道にある踏切りは珍しい」とのことなので、既に旧道化している部分ばかりではあるが、まとめてみた。 | |
福島県内で旧国道4号線というと、江戸期の奥州街道にほぼ一致しているので、すでに撮影済み写真が手元にあるのだ。 | |
かつての国道4号線は、白河市内ではR294、その後R4と合流し、須賀川市内でK355になって北上。 | |
二本松市内でK354、K129を経てK114になり、そのまま福島市内に入っている。 | |
須賀川一里塚のすぐ北にある。
ここは国道どころか、既に県道指定からも外れ、
踏切りも閉鎖されている。
鉄製の柵は赤錆び、草に埋もれている。
かなり以前に閉鎖されたようだ。
県道355号線にあったが、
2002年にバイパス高架橋(頭上)が開通し、
それに伴い閉鎖された。
ここには踏切りに変わって、地下道が設置されているのが特徴的である。
上写真の看板には「上人坦踏切」とあるので、
「第2奥州街道踏切」というのは、JR社内の名称なのかもしれない。
かつての国道も、行止まりになってしまった。
「車両進入禁止」の看板が悲しい。
その割りに「車両」が三台も・・・。
交通量が多く、電車が通るたびに渋滞していた頃が思い出される。
左側に踏切りの遺構が残る。
右に見える緑の屋根が地下道の入り口である。
県道355号線と交差しており、踏切りも現役である。
現R4混雑時の抜け道としての利用が多い。
左端の標識にある「かまぼこ型踏切」という名称は正式なものなのかな?
よって、大型トレーラーは通行禁止である。
ここを通ると必ずラジオの音が乱れる。
なぜだろう?
(高電圧による磁界が発生しているらしい) 2005.02.09
県道を少し北に進むと、東北線と分岐した直後の水郡線と交差する。
踏切りのすぐ先で、須賀川市から郡山市に入る。
旧国道4号線なのであるが、
堂々と「奥州街道」と書いてある所が凄い。
街道Web管理人としては涙モノである。
しかし、なぜ「陸羽街道」(明治6年改称)でも
「国道6号」(明治18年改称)でもなく
「奥州街道」なのだろうか?
郡山駅の南側でK355と交差。
市街地の踏切りだけに、交通量は多い。
ジロジロ見られる。
日和田駅のすぐ南側にあった。
ここも跨線橋が完成した為、近年閉鎖された。
上の写真を見ると、ゲートを開けばすぐに通行できそうに見えるが、
踏切りの東側は既に藪化しているのだった。
杉田駅のすぐ南でK355と交差している。
ここも交通量が多い。
福島県内の旧R4踏切りは、これで終了である。
ここも奥州街道であったが、換線のため国道にはならなかった。
現在も県道ですらない。
そのため、「第7奥州街道踏切」ではなく、「浅川踏切」となっている。
北側を通る旧国道(現K114)は線路の上を越えている為、踏切りは無い。
「松川事件」はここから1km程南で起こった。
県道114号線(旧R4)を北上すると、前方に高架橋が見えてくる。
旧R4は直進して下をくぐり抜けているが、
ここを右に入る細道が奥州街道である。
東北本線開通時から高架橋だったのだろうか?
あ、そっか。
複線化の時、東に離れたルートに新規開削された部分がこれだね。
手前にある石柱は道路元標である。
かつてここがメインルートだったことを、今も静かに物語っている。