旧国道4号線・栃木県境1(西郷村〜栃木県・那須町) 2005.02 [TOP]  [寄り道]  [廃道Web]

 

東日本の大動脈、国道4号線の旧道を辿っていたら、

栃木との県境部に魅力的なヘアピンカーブを見つけた。

今年は積雪が多くて、探索場所が限られるので、

比較的雪が少ない県南部に出かけることにした。

北側からアプローチする。

 

 

 


  <福島県側>

西郷村内、R4を南進すると、

前方に深い切り通しが見えてくる。

旧道は、前方の山塊を迂回するように

左へ進んでいた。

 

 

                     

旧道へのアクセス道は急な下りになっている。

現道は土盛りして築堤としたようだ。

 

 

 

 

 

 

旧道に進入する。

色褪せた速度制限標識には「30」の文字。

国道だった時代も30km制限だったのだろうか?

この幅員では納得できなくもないが。

 

 

 

 

黒川集落に近づいてきた。

集落の入り口には神社があるが、

その付近にも速度制限標識がある。

・・・・・・。

異常に低い・・・・なんで?

 

 

 

黒川集落に入る。

大名行列で度々渋滞する奥州街道の脇街道として、

会津藩が江戸初期に開削した「貨物専用道」とも言える

原方街道・黒川宿の今の姿である。

旅籠などは整備されてなかったが、近道だったためか

明治になって陸羽街道に指定されて整備が進み、

やがて国道4号線に昇格した。

 

集落の南端で、旧道はほぼ直角に曲がる。

速度制限もここで終了。

ここからは60kmでぶっ飛ばせるのだ。

 

 

 

 

上図、左奥に見える民家の敷地内にバス停がある。

バスはここでUターンして行くようだが、土日は運休だ。

いちおう時刻表を載せておきます。

 

背後に見える高架橋は東北自動車道のもの。

 

 

 

 

 

さて、集落の南端を右折すると、

すぐに目の前に黒川がある。

この川こそ、福島と栃木の県境である。

境界標識を見たかったが、旧道のためか存在せず。

黒川橋を渡って栃木県に入る。

 

[2006.09差替]

 

当時の県令・三島通庸の委託を受けて、明治17年(1884)

高橋由一が描いた「福島県道路風景画帖」の中の一枚。

「西白河郡小田倉村ト栃木県下那須郡豊原村ノ間黒川ニ架スル橋梁ノ図」

上図と同じ場所である。

 

福島県立図書館 「デジタルライブラリー」より転用

[2006.09追加]

 

橋の上から下流を見ると、

東北自動車道の巨大な高架橋が見える。

地上高はどの位あるのだろうか。

 

 

 

 

 

上流側を見ると、赤い橋がある。

現国道4号線と栃福橋である。

耐震補強工事(だったと思う)の真っ最中で、

やや渋滞気味の様子。

対照的に、こちら旧道はほとんど通過車両なし。

 

 

 

橋を渡り、栃木県側から福島県を見る。

こちら側にも河川名標識があり、

栃木県のものは緑色をしていた。

 

次回は「街道Web」初の県外レポだ!

                次へ進む→

      [TOP]  [寄り道]  [廃道Web]