琵琶沢暗渠 (猪苗代町) 2004.05   [TOP]  [MENU]  [寄り道]  [隧道Web]

 

県道2号線米沢猪苗代線から

磐梯国際スキー場に入る。

堰を二本越えるが、二つ目が目的の

土田堰(はにたせき)である。

道路左側の空地の奥に進むと、

暗渠が見えてくる。

 

接近する。

田植えに備えてか、大量の水が流れている。

長瀬川から引き込んだ水だ。

強酸性の酸川が合流する地点よりも

上流から取水しないと、用水として適さないのだ。

 

 

                     

横から見るとこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

両サイドの石積みの先端には

門柱のような石の柱が立っている。

実用的な効果があるのか、

デザインだけなのか?

 

 

 

 

たかが暗渠と侮るなかれ。

立派な扁額があるのだ。

渠暗澤琶琵」とある。右書きである。

左から書くと「琵琶澤暗渠」。

難しい漢字が並ぶが「びわさわあんきょ」と読む。

左端に「昭和11年10月」と見える。

 

 

水面近くにはプラ製の銘板がある。

「びわ沢暗渠」とある。

 

この水路をなぜ暗渠にしたのか。

つまり暗渠の上には何が通っているのだろうか?

 

 

 

答えは「琵琶沢」である。

堰と川が立体交差している。

しかも川が上を通っている稀有な例だ。

コンクリート製の暗渠の上を、

滑滝のように琵琶沢が流れている。

不思議な光景だ・・・・。

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