大沢隧道1 (いわき市渡辺町) 2004.11 [TOP] [寄り道] [廃隧道]
「ROADweb」様の掲示板で春日氏から指摘があり、狼氏が早速取材&掲載した隧道である。
また、「ROADweb」様の掲示板にてまるみや氏より「大沢隧道」との名称であることが明かされた。
各氏のレポを拝見するにつれ、どうしても自分の目で確認したくなり訪問するに至った。
「松小屋」バス停のすぐ北にある、
この何の特徴もない交差点が入り口である。
「--) (--」の記号。
この先にトンネルがあることを語る。
工事区間からも外れているようだ。
いざ進入!
話が違うぞ。
「立ち入り禁止」ってなんやねん。
入り口には書いてなかったぞ。
抗議をするために進入する。
工事どころか人工的な音が全くしない。
静かな山中である。
正面の視界も遮られる。
いよいよか。
奥になんか見えてきた。
最もワクワクする瞬間である。
洞窟のような大沢隧道・北坑門が現れた。
なにやら冷気を発している。
何も警告や注意がないが、
坑口にはロープが左右に張ってある。
南坑口も見えている。
入っちゃえ。
いや、あると無いでは大違いの内部照明。
民家の玄関先にあるような防犯灯だ。
まさか私道じゃないよな。
でこぼこした内壁にコンクリ吹き付け。
連想する言葉は「内臓」。
触ると「ぶにゅ」ってしそうで触れない。
正面から風が吹き付ける。
静かな隧道内に水滴が落ちる音が響く。
近代的な施工になっていた。
それにしても何? この色は?
フラッシュに浮かび上がる鮮やかな緋色。
どこから流れてくるのだろうか?
明らかに縦長である。
南に向って路面を掘り下げて
勾配を緩やかにした結果、
このようになったのであろう。
ここに至り、工事の槌音が聞こえてきた。
右側法面のコンクリが新しい。
坑門上部で工事をしているようだ。
抗議行動は撤回し、引き返すことにする。
こちら側はS字カーブになっていたのだな。
さて、南側にも行ってみよう。