側澤洞道(稲沢隧道) 4 (棚倉町 八槻) 2003.10 [TOP] [寄り道] [隧道Web]
しかし、隧道よりも、まずこのロケーションに圧倒された。
覆い被さるように人工的な垂直の壁の威圧感。
その最下部にポコッと開いた小さな隧道。
明治時代にこんな工事をやり遂げたのかよ・・・。
しばし見惚れる。
南坑口は1/3程が埋まってたが、
北坑口は開いているのが1/4である。
奥に南坑口の明かりが見えている。
南坑口の貫通穴よりは小さそうだ。
右肩貫通穴から土砂が流入している。
隧道内から振り返って撮影。
やはり素掘りは迫力があるな。
地肌むき出しである。
内部は非常に天井が高い。
これが崩落したからではないか、と推定。
天井が高く、明かりも差し込むので、思ったより圧迫感は感じなかった。
なんと、崩落によって貫通した穴の方が、坑口より大きいではないか!
大きな落石、木の根が初めて見えた。
やはりここは危険な廃隧道の中なのだ、と再認識する。
相変わらず暗い。
前回、入るのを躊躇ったのは、
このロケーションが原因かも知れない。
さて帰途である。 引き返そう。
再入洞するのに何の躊躇いもない自分がいる。
慣れって怖いね。
以上、リベンジ編終了
[2010.02追記]
「tunnel web」さんによると、台帳上の名称は「稲沢隧道」とのこと。 →こちら
延長29.0m 幅員2.40m とスペックも掲載されていた。
そんなに長かったのか・・・。