小野川橋 柳津町   2004.08              [TOP]  [寄り道]  [橋梁Web]

 

国道252号線から

県道32号柳津昭和線に入る。

細くくねった県道を滝谷川に向って下りてゆくと

やがて橋に出る。

これが小野川橋である。

 

 

左右の親柱には照明が設置されている。

古い橋には良く見られる照明であるが、

基部を残して撤去されている事が多い。

これはオリジナルではないかもしれないが、

とにかく親柱の照明は珍しい。

 

 

        

 

             

右側の親柱の銘板。

「おのがわはし」とある。

 

 

 

 

 

 

 

 

左側の親柱の銘板。

「昭和28年5月竣工」とある。

1953年だから、51年前である。

下流にある滝谷川橋と同じ年だ。

 

         >滝谷川橋を見る

 

 

 

 

対岸に渡り、振り返る。

 

 

 

 

 

 

 

対岸の親柱にも同じく照明がある。

これがあるだけで、大変レトロでおしゃれに見える。

点灯している状態をぜひ見てみたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

右側の親柱の銘板。

「小野川橋」とある。独特の字体が興味深い。

 

左側の親柱の銘板には「滝谷川」とある、

と思ったら銘板自体が無く、のっぺらぼうであった。

これはどういうことなのだろうか?

 

 

 

 

右側の親柱下部の橋台部分。

垂直部、水平部ともに風化が進みボロボロである。

そろそろ補修時期ではないか。

 

 

 

 

 

 

 

これが問題の全体形。

一見鉄道橋か、と思ってしまいそうな

車道橋としては珍しい、ガーター・トラス複合橋だ。

この画像を「山さ行がねが」の鑑定板に投稿した際、

様々なご意見を頂いた。

 

 

 

「少なくともトラス部分は他からの転用の可能性も

ゼロではないような気がします」(荒幡光蔵さん

 

「鉄道橋を転用したようにも見えます」(498さん)

 

「車道橋にはオーバークオリティ」(NB。さん)

 

 

以上のように、どこかに架かっていた鉄道橋を移設し、

道路橋として流用したものではないか、

とのご意見が寄せられた。

目利きの皆様の見解には説得力がある。

 

 

 

 

奥会津の河川にはダムが多い。

そのダム湖に水没する鉄道路線から移設したもの

かも知れないが、これとて推論に過ぎない。

 

銘板は遠く、小さく、文字は読み取れなかった。

 

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