上遠野村から深山田村に入る所、原前バス停の西、右側に細道がある。
これが江戸期の御斉所街道である。
状況から見て、県道指定された過去はなさそうである。
道路を蛇行する側溝という物を初めて見た。
端に、直線に設置するのが普通だろ・・・。
地図を見ると、この道路は上遠野と深山田の村境になっているので、
それが関係しているのではないか、と推定した。
当然、側溝は両側にある。
そのうち手前も舗装されてしまうのだろうか。
ここに手作りの標識があった。
「背峰古道」とある。
背峰とは渡辺町上釜戸の「瀬峯」の事であろう。
江戸期以前よりあった道なのかも知れない。
「歴史の道」の地図によると、街道は上画像右側の民家の中を通っている。
旧街道は失われてしまったようだ。
仕方が無いので舗装道を進む。
市道に突き当たるので、ここを右折する。
右から来た街道は、この辺りで合流していたようだ。
しかし立派は市道だ。
太い道には補助金が出るからなー。
街道の雰囲気は全く感じられない。
拡幅工事の過程にあるようだ。
狭くて曲がりくねった線形である。
地図を見るとこの先にゴルフ場がある。
拡幅工事はそれと関係があるのだろう。
この風景もやがて消えるのであろうか。