板谷街道・山岸                     [TOP] [MENU]

程平坂は切り通しに変えられている。

新道はこの先の山岸集落を避けて

西進するルートに付け替えられた為、

切断された街道は右の藪の中に埋もれてしまった。

切断された道は当然廃道化するのだ。

 

 

藪の中に、ポッカリと開いた伐採地があり、

そこから北西に踏み跡が続いている。

これが街道の痕跡かどうか確信はない。

 

 

 

 

 

やがて視界が開け、斜面の桑畑になる。

 

 

 

 

 

  

                     

桑畑の中を下ってゆく。

眼下に現道と山岸集落が見えてきた。

 

 

 

 

 

 

すぐに現道に合流する。

右奥に石碑群がある。

 

 

 

 

 

現道から程平坂を振り返り見る。

誰も旧街道とは思わないであろう。

 

 

 

 

 

 

合流点にある地蔵は、

いわゆる「峠の地蔵」であろう。

旅人が峠越えの前後に休憩したと思われる

場所である。

 

 

 

 

曲がりくねった道が山岸集落の中に入って行く。

 

 

 

 

 

 

 

集落の先はT字路になっていて

奥は水田になっている。

街道はここを直進していたのだが、

ここも圃場整備で道が消えてしまっている。

ずっと奥に見える築堤は東北自動車道である。

築堤の向こう側に迂回する。

 

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 八丁目宿を出発してからここまで約6km程であるが、途中東北線に2度、自動車道に3度切断され

 路線が変更されている。さらに道が消失している部分もあり、八丁目宿(現松川町)〜大森を結ぶ

 かつての幹線道路としての機能は全く失われ、それどころか、脇道や抜け道としての利用価値すらない。

 「おかげで旧状が保存された」とも言えるが「街道」の末路としてはちと悲しい気がする。