奥州街道・境明神                    [MENU]へ戻る

  幕府直轄の五街道の内、最長の街道。江戸城下・日本橋を起点とする。

下野国・黒羽藩領・芦野宿から北に向かう。

旧国道4号線であったが、

現在は国道294号線になっている。

奥に県境標識が見えてきた。

陸奥国・白河領との国境である。

途中からセンターラインが消えている。

 

国境の手前、西側に古い石垣がある。

明治期の切り下げ工事の痕跡だ。

一部崩れており、補修もされていない。

 

 

 

  

                     

国境を挟んで神社が二つ並び建っている。

手前は玉津島神社。

 

 

 

 

 

 

さて国境の峠である。

栃木県側から福島県側を見る。

 

 

 

 

 

 

反対側より見る。

切り通しの東側に有名な藩境界標が現存。

従是北白川領」とある。(拡大する)

あまり紹介されることが無いが、側面には

従是北白坂町境杭迄弐拾九丁四拾五間

と刻まれている。(拡大する)

 

 

  この藩境界標は元は現在位置とは反対側(神社側)にあった。

  しかも「従是南黒羽領」と刻まれた藩境界標も並んでいたのだが、道路改修の際失われてしまった。

藩境界標が建っていたであろう辺りには、

昭和期の県境石碑がある。

他にも歌碑やら記念碑やら多数あり、

見所満載のエリアなのである。

 

 

 

 

陸奥国側の神社が住吉神社である。

社殿が高い位置にあるが、

これは峠が切り下げられたためで、

元の路面は社殿と同じ高さであった。

当然、幅員も当時より大幅に拡張されている。

 

 

 

神社からは緩やかな下りになる。

この辺りには茶屋が数軒あり、

参勤交代の諸大名も休憩した。

 

 

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