逆からだと判り易いのだがね。
今でも車で入れる。
現役当時のガードレールが夏草に埋もれている。
廃道か?
「戸沢十二区多目的集会所」
ま、どうでもいいが・・・。
本来は看板にあるように「美女来」と書いた。
平安中期、権力争いに負けた藤原実方を追って来た
妻の香野姫が、この地に養蚕を広めた、
という逸話に基づく地名である。
バスの回転場になっている。
つまり、バスはここまで来て
引き返してしまうのだ。
バスがやってきた。
降りたのは女子高生ひとりだった。
現道は直進しているが、
街道は川を渡らず、迂回して左側を進んでいた。
道標らしきものなし。
ここを右に進む。
「落石注意」の看板が見える。
こんな道を作ってしまう人物と言えば、
一人しか思い浮かばない。
福島県令・三島通庸である。
三島道かどうかは想像に過ぎないが、
明治期の改修の痕跡だと思われる。
大きな蔵が建っている。
まるっきり民家の玄関先である。
こちら側からは入りにくい雰囲気だ。
この先で、現道に合流する。
←前に戻る 次へ進む→