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        両軌道の周辺には鉱山があり、運鉱トロッコが林鉄に接続していた、との情報を読者様から頂いたので、当地の鉱山情報を調べてみた。 | 
    
    
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                一ノ木林軌の奥にマンガン鉱山があり、終点の川入より更に奥地へも、運鉱トロッコが敷設されていたらしい。 | 
             
            
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                一ノ木集落には選鉱所の遺構があるとのこと。 | 
             
            
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                奥川林軌の奥にマンガン鉱山があり、久良谷沢支線を利用して運鉱していたらしい。 | 
             
         
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                三国鉱山 | 
                  | 
                耶麻郡一ノ木村 | 
                  | 
                銅・鉛・亜鉛 | 
                  | 
                日本鉛鉱(株) | 
             
            
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                徳沢鉱山 | 
                  | 
                耶麻郡一ノ木村・木幡村・早稲谷村 | 
                  | 
                満俺(マンガン) | 
                  | 
                杉林黒鉛満俺(株) | 
             
            
                |   | 
                山都鉱山 | 
                  | 
                耶麻郡一ノ木村・山形県南置賜郡中津川村 | 
                  | 
                満俺(マンガン) | 
                  | 
                岸本鉱業(株) | 
             
         
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        「日本鉱山総覧」より(昭和15年) | 
    
    
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        このうち、林鉄を利用していたのは山都鉱山(岸本鉱業)との証言があるらしい。 | 
    
    
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                一ノ木鉱山 | 
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                山都町(旧一ノ木村)一ノ木 | 
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                昭和26年5月にトキワ鉱山が買収し、昭和27年8月まで採掘したが、休山 | 
             
            
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                福耶麻鉱山 | 
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                山都町(旧一ノ木村)口沢 | 
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                徳沢鉱山 | 
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                山都町(旧一ノ木村・木幡村・早稲谷村) | 
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                大正時代より探鉱が続けられ、杉林黒鉛満俺が開発している | 
             
            
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                山都鉱山 | 
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                山都町(旧一ノ木村)小白布沢 | 
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                昭和7年に発見後、岸本鉱業が入手し、熱塩駅まで14kmの索道を設置 | 
             
            
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                久良谷鉱山 | 
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                西会津町(旧奥川村)久良谷 | 
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                高綱正一が発見・開発し、昭和27年に初めて杉林黒鉛満俺に売鉱した | 
             
            
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                小峯沢鉱山 | 
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                西会津町(旧奥川村)小峯沢 | 
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                ココ沢鉱山 | 
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                西会津町(旧奥川村)ココ沢 | 
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        「福島県鉱産誌」より(昭和39年) 
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        久良谷沢支線を利用して運鉱していたのは、久良谷鉱山(杉林黒鉛満俺)だろうか? | 
    
    
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        この2冊の資料に運鉱トロッコに関する記述はなかったが、山都鉱山に索道があったことは分かった。  | 
    
    
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        山都鉱山は一ノ戸川源流部の山形県境にあるのだが、測ってみると確かに日中線・熱塩駅まで10数km離れており、資料と合致している。  | 
    
    
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        「運鉱トロッコがあった」との証言と矛盾するが、時期によって運鉱方法が異なっていたのかも知れない。 | 
    
    
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        ・奥川第一発電所 大正9年(1920)開業 | 
    
    
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        ・奥川第二発電所 大正10年(1921)開業 | 
    
    
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        資材運搬の際に、奥川林軌が使用されたと思われる。 | 
    
    
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