消えた鉄道会社の役員一覧             2013.06    [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 


 

廃止線

    設立:明治24(1891)年5月 資本金:3万円→3万4千200円  

備考

M29 三春馬車鉄道 田村郡
三春町
  社長:田村寛信
取締役:内藤伝之助 宗像藤右衛門 川又恒三郎 大越己木蔵
同兼支配人:菅野春二郎 (三春町住)
  三春宿本陣・川又家
M31   社長:田村寛信
取締役:内藤伝之助 宗像藤右衛門 川又彦十郎 大越己木蔵
同兼支配人:菅野春二郎 (三春町住)
  恒三郎→彦十郎 (三春電気社長)
M33   監査役:大見波江 渡辺英一 (三春町住)   M33から参加
M34   大越→渡辺孫右衛門 (三春町住)   M34から交代
M36   大見→大越己木蔵   大見が抜け、大越が復帰
M40   社長:渡辺弥右衛門
取締役:内藤伝之助 渡辺英一 川又彦十郎 田村寛信
同兼支配人:菅野春二郎
監査役:山田弥之助 大越己木蔵 (三春町住)
  渡辺社長参加
宗像が抜ける
M41   社長:内藤伝之助
取締役:川又彦十郎 渡辺弥右衛門 渡辺英一 田村寛信
支配人:菅野春二郎 (三春町住)
  山田、大越が抜ける
M42   社長:内藤伝之助
取締役:川又彦十郎 渡辺弥右衛門 渡辺英一 田村寛信
監査役:山田弥之助 大越己木蔵
支配人:菅野春二郎 (三春町住)
  山田、大越が復帰
M43   社長:内藤伝之助
取締役:川又彦十郎 渡辺弥右衛門 渡辺英一 大越己木蔵
兼支配人:菅野春二郎 
監査役:山田弥之助 川又四郎 (三春町住)
支店 安積郡郡山町
  田村が抜ける
川又が参加
M44から支店設置
M45
T2
T3
  取締役:内藤伝之助 川又彦十郎 渡辺弥右衛門 渡辺英一
大越己木蔵 監査役:山田弥之助 川又四郎 (三春町住)
支店 安積郡郡山町
  社長が空席
菅野が抜ける
T2から支店消える
  T4以降掲載なし          

 


 

廃止線

    設立:明治32年(1899)11月 資本金:1万5千円→1万7千500円  

備考

M33

M43
白河石材運搬 西白河郡
白河町
  取締役:服部宗次郎、桑名清兵衛、鈴木喜一郎(白河町)
鶴牧分蔵(宇都宮市大寛町)
監査役:大島久六、岩淵兵右衛門、大木九兵衛(白河町)
  内部で異動あるもメンバーは変わらず
M44   桑名→向井金助(白河町)    
  T4以降掲載なし          

 


  特許願 T09.10   出願人:諸岡銀作、溝井幸七、緑川喜一、鈴木重謙、
添田一二、森嘉種 (石川町)ほか
  添田は取締役に
諸岡(母畑水電取締役)
大庄屋鈴木重謙屋敷跡
 
→石陽社、三島通庸、福島事件
森(学法石川創立者)
  特許 T11.01   白石自動鉄道発起人:佐伯和雄    
  創立趣旨書 T11.04   創立委員長:大泉伝八 (東京 三星貿易社長)(神奈川県横浜市)
発起人:岡勝吉(蕪内) 熊谷喜一、藤田文八郎、
有賀一郎(白河町本町) 石野信行、野崎磊之助、
野崎重右衛門(白河町北町) 小松将浩(深仁井田)
本宮千代蔵(板倉) 鈴木啓夫(小野田村反町)
大平留之助(小野田村石原) 添田一二、長谷川正
大戸仁三郎、和気寛三郎、溝井幸七、森嘉種、鈴木重謙
諸岡銀作(石川町) 板橋徳之助(山橋村) 内山縫蔵(岩瀬郡広戸村)
佐伯和雄、鈴木喜一、滝野弥兵衛、山寺篤太郎、大越朝吉、
曽山信武、寺島恭一郎、勝見喜三郎(東京)
大島弥兵衛、川瀬織之助、福田春三、木林忠治、木村猶三、
人見初太郎(白河)
創立事務所:東京京橋区 白河町 石川町
  曽山は社長に
小松、本宮、添田、鈴木、
人見は取締役に
川瀬、福田は旧棚倉藩士か
  創立総会 T11.08   社長:佐伯和雄(→片岡和雄)
専務取締役:曽山信武、添田一二、鈴木喜一、斑目甲助、
人見初太郎、添田一二、本宮千代蔵、岡勝吉、三村
  曽山はT15に株券偽造で有罪に
山寺、大越、滝野が脱退(大株主)
  舟田停車場
誘致運動
T11.10   区長:遠藤竜三郎 惣代:渡辺安之亮、高橋仲次郎
委員:高橋金作、芳賀勇太郎、芳賀弥惣治、
渡辺喜左衛門、斑目甲助
  斑目は取締役に
 →白河結城氏家臣か
             
 

未成線

    設立:大正11年(1922)8月 資本金:50万円→75万円  

注釈

T12
T13
磐城鉄道 西白河郡
白河町
  専務取締役:曽山信武 (東京、神田、駿河台鈴木)
取締役:鈴木春一 (同 本郷、湯島三組)
添田一二 (石川郡石川町)
斑目甲助 (西白河郡五箇村)
本宮千代蔵 (西白河郡小野田村)
監査役:岡勝吉 (西白河郡釜子村)
  専務と取締役に東京住人
岡部勝吉(蕪内)
T15   取締役(代表):片岡和雄 (東京、赤坂、檜町)
曽山信武 (東京芝区愛宕4)
勝吉 (西白河郡釜子村)
鈴木啓夫 (同 小野田村)
斑目甲助 監査役:佐藤初太郎 (同 五箇村) 
  代表として東京から片岡が参加
鈴木、佐藤が参加
添田が抜ける
S2   取締役:曽山信武 (東京芝区愛宕4)
勝吉 (西白河郡釜子村)
鈴木啓夫 (同 小野田村)
斑目甲助 監査役:佐藤初太郎 (同 五箇村)
支店 東京芝区桜田本郷町
  片岡が抜ける
東京に支店を開設
S3
S4
S5
磐城電気鉄道   取締役:曽山信武 (東京芝区愛宕4)
勝吉 (西白河郡釜子村)
鈴木啓夫 (同 小野田村)
斑目甲助 監査役:佐藤初太郎 (同 五箇村)
藤田佐兵衛 (同 白河町)
支店 東京市芝区桜田本郷町
  社名変更
藤田が参加(
白河電灯役員)
S6   取締役(代表):曽山信武 (東京芝区愛宕4)
取締役(代表):蛭田順一郎 (同 赤坂檜町)
取締役(代表):片桐実 (同 浅草材木)
取締役:岡勝吉 (西白河郡釜子村)
戸川益男 (東京府荏原郡碑錦衾町)
監査役:加藤辰弥 (同 麻布龍土)
須藤鉚吉 (西白河郡白河町)
支店 東京市芝区桜田本郷町
  曽山社長と岡野以外全交代
S7   取締役(代表):曽山信武 (東京芝区愛宕4)
取締役(代表):片桐実 (同 浅草材木)
取締役:岡勝吉 (西白河郡釜子村)
中川竹三 松井一男 杉原文蔵 
監査役:松岡忠貞 (東京府豊多摩郡小久保町)
須藤鉚吉 (西白河郡白河町)
支店 東京市芝区桜田本郷町
  東京の蛭田、戸川、加藤が抜ける
東京から松岡が参加
S8
S9
磐城鉄道   取締役(代表):曽山信武 (東京芝区愛宕4)
取締役(代表):片桐実 (同 浅草材木)
取締役:原田甚内 (同 小石川武島)
取締役:岡勝吉 (西白河郡釜子村) 須藤鉚吉 (同 白河町)
中川竹三 杉原文蔵 (東京府淀橋西大久保)
松井一男 (同 同 百人)
監査役:松岡忠貞 (同 同 東大久保)
斑目甲助 (西白河郡五箇村) 小松将浩 (同 釜子村)
支店 東京市芝区桜田本郷町
  社名を戻す
東京から原田が参加
小松が参加
斑目が復帰
白河の須藤が抜ける
S10
宮本町
  取締役(代表):曽山信武 (東京芝区愛宕4)
取締役(代表):片桐実 (同 浅草材木)
取締役(代表):真貝源市郎 (新潟県刈羽郡横沢村金沢)
取締役:岡勝吉 (西白河郡釜子村蕪内)
小松将浩 (同 同 深仁井田)
中川竹三 杉原文蔵 (東京府淀橋西大久保)
小出喜八郎 (同 目黒上目黒8) 松井一男 (同 淀橋百人)
斑目甲助 (西白河郡五箇村舟田)
監査役:藤田佐兵衛 (同 白河町一番町)
高井久八 (新潟県柏崎町住吉町)
支店 東京市芝区桜田本郷町
  新潟から真貝、高井が参加
東京の原田、松岡が抜ける
白河の須藤が抜ける
白河の藤田が復帰
東京から小出が参加
S11   取締役(代表):曽山信武 (東京芝区愛宕4)
取締役(代表):片桐実 (同 浅草材木)
取締役:岡勝吉 (西白河郡釜子村蕪内)
小松将浩 (同 同 深仁井田)
中川竹三 杉原文蔵 (東京府淀橋西大久保)
松井一男 (同 同 百人) 斑目甲助 (西白河郡五箇村舟田)
監査役:藤田佐兵衛 (同 白河町一番町)
高井久八 (新潟県柏崎町住吉町)
支店 東京市芝区桜田本郷町
  新潟の真貝が抜ける
東京の小出が抜ける
S12
S13
S14
  取締役(代表):件裕之 木下弥四郎 小松将浩 須藤鉚吉
平原重吉 斑目甲助 新谷弥市
監査役:中村豊治 岸野順二
支店 東京市芝区桜田本郷町
  曽山社長、他役員が交代
件、木下、平原、新谷、
中村、岸野が参加
白河の須藤が復帰
伴裕之の誤植ではないか
平原重吉 平原証券社長か
新谷弥市 相場師か

●経営の中心にいたのは常に東京の人だった。投資対象と見ていたのであろう。 新潟の人まで投資していたのは意外。
●破綻して以降も登記上は残っていた模様。 (にも関わらず、早くも昭和10年には道床の一部が公園化されている)

●設立時は「白石鉄道」だったが、すぐに「磐城鉄道」に改称したため、浸透している「白石鉄道」の名前は全く出て来ない。
●「磐城電気鉄道」から「磐城鉄道」に戻した事実は、この資料で初めて確認された。
●「白石自
鉄道→磐城鉄道」の社名変更は大正11年9月10日とのこと。やはり「白石鉄道」の名は出て来ない。(「鉄道統計資料 大正11年度」より)
●「磐城電気鉄道→磐城鉄道」の商号変更は昭和7年4月28日、登記は同年10月8日とのこと。
(「地方鉄道及軌道一覧」より)

 


 

未成線

    設立:大正12年(1923)7月 資本金:15万円  

備考

T13 常葉軌道 田村郡
常葉町
  取締役:吉田豊松 白岩七郎 青山政治 武田庄之助 (田村郡常葉町)
白岩
吾 (同 山根村)
根本重吉 渡辺熊太郎 監査役:土屋休治 (同 片曽根村)
吉田忠蔵 今泉
 (同 常葉町)
  全員が田村郡住人
白岩七郎頒徳碑 白岩医院
T15   社長:青山政治 (田村郡常葉町)
常務取締役:白岩
吾 (同 山根村)
取締役:吉田豊松 白岩七郎 武田庄之助 (田村郡常葉町)
根本重吉 渡辺熊太郎 監査役:土屋休治 (同 片曽根村)
吉田忠蔵 今泉
 (同 常葉町)
運送部 田村郡常葉町
  「常務」新設
「運送部」とは何だろう?
S2

掲載なし

         
S3   社長:青山政治
取締役:吉田豊松 武田盛三 (田村郡常葉町)
土屋休治 渡辺熊太郎 渡辺勘左衛門 監査役:渡辺彦吉 (同 片曽根村)
今泉
 吉田忠蔵 (同 常葉町)
  「常務」廃止
「運送部」が消える
白岩が抜ける
渡辺(勘)、渡辺(彦)が参加
S4   社長:青山政治
取締役:吉田豊松 (田村郡常葉町)
土屋休治 渡辺熊太郎 監査役:安藤彦吉 (同 片曽根村)
今泉
 吉田忠蔵 (同 常葉町)
  武田、渡辺(勘)が抜ける
S5   社長:根本堅一郎 (東京府豊多摩郡入新井町)
常務取締役:渡辺熊太郎 取締役:土屋休治 (田村郡片曽根村)
今泉常松 監査役:佐久間忠多郎 (同 常葉町)
支配人:鈴木国男 (東京府豊多摩郡野方町)
  東京から根本社長、鈴木が参加
「常務」復活
青山社長、安藤(旧姓渡辺)が抜ける
佐久間が参加
S6
S7
  社長:白岩甚右衛門 (東京府東京府荏原郡町)
常務取締役:矢吹安吾 取締役:青山重一郎 武田盛三 (田村郡常葉町)
監査役:服部喜一郎 (東京府本郷駒込林) 白岩
吾 (田村郡山根町)
土屋今朝亀 (同 片曽根村) 支配人:山崎雅造 (同 常葉町)
  社長以下、全役員が交代
武田、白岩(
)は復帰
青山重一郎 青山医院長
S8

S13
  常務取締役:矢吹安吾 取締役:青山重一郎 武田盛三 (田村郡常葉町)
監査役:服部喜一郎 (東京府本郷駒込林) 白岩
吾 (田村郡山根町)
土屋今朝亀 (同 片曽根村) 支配人:山崎雅造 (同 常葉町)
  白岩社長が抜ける

●地元資本のみでスタートしたが、しだいに東京資本に頼っていった様子が伺える。
●昭和8年に解散したとあったが、登記上は残っていた模様

 


 

計画線

    設立:大正14年(1925)1月 資本金:30万円  

備考

S2 原釜電気軌道 相馬郡
中村町
  取締役:河合太兵衛(大阪、四、三軒浜一)
三品源太郎(東京府荏原郡品川町)
富田秀雄(相馬郡中村町) 佐藤徳三郎(同 松ヶ江村)
釘本衛雄(福島市上町) 佐藤美代志(東京、下谷、上野桜木)
吉井勝稚(東京府豊多摩郡淀橋町)
監査役:今野善治(相馬郡八幡村)
小坂八郎太(東京府北豊島郡滝野川町)
後藤保弥太(同 荏原郡目黒町) 山口昇(同 同 蒲田町)
  河合(人吉水力電気代表か)
釘本(福島新聞社長、衆議院議員、福島市長)
今野(八幡村村長)「福島県東海岸之人物」
後藤(北濃鉄道社長、後藤象二郎の孫)
S3   河合太兵衛(大阪、港、三軒家浜一)
佐藤公剛(東京府北豊島郡巣鴨町)
  佐藤(美)、吉井、後藤の東京勢が抜ける
佐藤(公)が参加

 

                 
  相馬鉄道 蒸気 軌間:762mm 距離:4.3km 中村町(相馬駅付近)〜松ヶ江村 免許:1923.4.2 失効:1935.8.15 旧原釜電気軌道1925.1設立
                「鉄道未成線をあるく」より

 


 

計画線

    設立:昭和4年1月 資本金:200万円  

備考

S4 郡山湯本電鉄 郡山市燧田   取締役:柳沼弥右衛門 (岩瀬郡須賀川町)
川田正智 (同 白方村)
森岡喜一郎 (同 長沼町)
北畠正雄 (同 牧本村)
星十郎 (同 湯本村)
中川慎 (東京、芝、高輪)
大方倫助 (郡山市鶴見坦)
津野喜七 (同 大町)
岡部文四郎 監査役:岡部文治 (安積郡大槻村)
古川清左衛門 (郡山市小原田)
矢部多内 (岩瀬郡白方村)
  森岡喜一郎 長沼町長 藤沼湖
大方倫助
 飯豊水力電気社長
津野喜七 郡山市の大地主
岡部文四郎 郡山市大槻の大地主
S5

S14
  取締役:柳沼弥右衛門 (岩瀬郡須賀川町2)
熱田佐 松本倫象 (郡山市清水台)
杉山泰吉 (東京府荏原郡世田ヶ谷町)→(同 同 太子堂)
川田金十 (岩瀬郡白方村)
赤城健輔 (郡山市燧田
監査役:矢部多内 (岩瀬郡白方村)→土田富夫 (郡山市高石)
渡辺守 (東京府荏原郡大井町)→(同 品川大井元芝)
  柳沼社長、川田、矢部以外交代

S6から矢部が抜け、土田が入る
S8から杉山(太子堂)
S8から渡辺(品川大井元芝)
S10 燧田71   取締役:柳沼保蔵   「地方鉄道及軌道一覧」より

●昭和4年の設立直後に裁判沙汰になり、中断、瓦解、解散したとのことだったが、会社そのものは存続していた模様。

 


 「日本全国諸会社役員録」より抜粋 (近代デジタルライブラリーより引用)  明治37〜39年、大正14年、欠落

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