国道118号線・旧道 鳳坂峠3 (天栄村) 2005.04 [TOP] [寄り道] [廃道Web]
<完全廃道2>
夏には猛烈な藪に覆われるであろう旧道も今の時期だと見通しがきき、
また残雪のお陰でルートファインディングも容易になっている。
こんな細道が昭和50年代まで県道として現役だったとはにわかには信じ難い。
軽自動車同士でも離合は無理だろう。
バスも通っていたはず・・・。
雪が解ければ腰までの笹薮だ。
時々膝まで雪に埋もれながら進む。
疲れるけど楽しくてしょうがない。
一般人には判んないだろうけどね。
あ、判らなくていいですから。
それ、正常ですから。
危うく見逃すところであった。
ヘアピンカーブには必須であるカーブミラーの支柱を発見!
ここが車道であったことを語る道路遺構である。
そこに道はなかった。
またしても崩落によりごっそり消えている。
崩落面を横切って進む。
中央やや上の残雪部分が路面である。
おそらく長い年月を経て幅員が半分程に減少したのであろう。
細々と残った道床を進む。
といっても相変わらず一車線しかない。
待避所跡かも知れない。
雪の圧力で落葉がぺしゃんこだ。
正面にそびえる“壁”は現国道の擁壁である。
さらに進むと木々の間からチラチラ見えていた舗装道がはっきりと姿を現す。
県道58号矢吹天栄線である。
この狭矮県道は土砂崩れにより度々通行止めになるが、
原因は旧道の崩落だっただけだ。
雪解けのこの時期、自分の足元は大丈夫なのかと不安になってきた。
見上げるとそこには現国道の擁壁。
こんなところを走っていたとは恐ろしや・・・。
旧道は深い藪に覆われ始めて進行困難になってきたので、さっさと県道に降りてしまった。
コンクリ法面の上部が旧道の路面である。
この法面は旧道の路肩だったのであろう。
合流部は県道に削られて狭くなっているが、
岩盤剥き出しの法面は当時のまま残っていた。
図の「旧分岐点」がここである。
以前はここがK58の終点だった。
画像奥の崖上に見える白い横筋が旧道の路面を示している。