旧国道121号線・非道隧道1 (下郷町) 2004.11 [TOP] [寄り道] [廃道Web]
<机上調査>
きっかけは「デジタルライブラリー」内の一枚の写真である。
「南会津郡豊成村地内字非道隧道ノ景」
これはどこで撮影されたのだろう?
そして現状はどうなっているのだろうか?
明治初期の素掘り隧道ゆえ、そのまま残っているとは
思えないが、なんとか場所と痕跡くらいは確認したい。
それにしても、「非道」などと言う地名が存在するのだろうか。
そこで現R121は阿賀川の南岸に渡った後、再び北岸に戻っている。
橋がなかった時代、道は北岸沿いに通っていたに違いない、
と容易に想像できる。
さらにその付近には「比戸岩」という場所がある。
これ、比戸=非道、なのではないだろうか?
航空写真に写る、赤い点線の道を辿ってみることにする。
地図を見ると、西側の道がまだ途中まで生きているようだ。
東側からだと比戸岩まで約500mだが、西側からだと200mにまで短縮できそうだ。
どうせ藪を漕ぐなら短いほうがいい。
<実地調査>
西側入り口である。
右にカーブしているのが現国道121号線。
直進するのが旧道と思われる道である。
色褪せた速度制限標識が未だ残っている。
奥に見える築堤は会津鉄道の線路である。
「第二楢原トンネル」とある。
「第二」?
「第一」がどこかにあるらしい。
て事はこの先は60km出して良いんですかね?
とてもそうは見えない、あやしい雰囲気ですが。
道はトラックの奥へ続いているようだが、
いかにも「お仕事中」という感じだ。
トラブルは避けたい。
東側に回ることにする。
<東側>
親柱には「昭和41年11月竣功」とある。
旧道はそれまで現役だったのだろうか。
ここから国道の対岸を見ると・・・。
入り口付近は非常に整備されているようだが、
廃道ゆえ、この先いつ豹変するか判らない。
さらに念入りにネットまで張ってある。
加えて手前のゲートには「通行止」の標識。
どうしても入って欲しくないようだが、
ちょいとお邪魔しますよ。