旧国道121号線・片洞門1 (下郷町) 2004.10 [TOP] [寄り道] [廃道Web]

  目的地に向って車で移動中も周囲には目配りをしている。特に橋を渡る際にはササッと両側に視線を巡らし、
  旧橋が残っていないか観察している。今回もその成果があって、偶然見つけた物件である。
  その発見は、個人的には大発見であった。

R121を南下。

桟橋を通過中に山側に岩壁を見つける。

橋を通過後に緊急停止。

南側から振り返り見る。

現橋完成前の道は、山側を通すしかない

地形である事を確認する。

 

桟橋の名前は「へつりばし」。

「へつる」とは「少し削り取る」の意だ。

これだけでも、岩を削って作った

道の存在が想像されよう。

 

 

 

                    

桟橋の親柱には「夫婦岩」との銘板があった。

岩場は名所らしく、名前が付いていたのだ。

一対の岩の柱があるのであろう。

 

 

 

 

 

橋の上から見下ろすと、明らかに

人工的に岩を抉り取った様子が見られ、

下には路面らしき平面もあるようだった。

これが旧道だろうか。

橋との干渉を避ける為に岩を削っただけ、

のようにも見える。

桟橋を歩いて奥へと進む。

 

桟橋の北側から見る。

標識には「へつり」とあるが、

親柱は「へづり」と濁っている。

どちらが正しいのだろうか。

 

 

 

 

 

 

右側の親柱。

「昭和45年」とある。

それ以前は旧道を通っていたはずだ。

旧道があるはずだ。

あるはずだ・・・。

 

 

 

桟橋のずっと北側にある、

ガードレールの切れ目から進入する。

画像右側の草藪が旧道ということになる。

 

 

 

 

 

藪のため、全体像を撮影できないが、

路面の山側には割り石を用いた

低い法面がある。

ずっと前方にまで続いている。

旧道の痕跡ではないのか。

 

 

 

先へ進むと、一抱えもある岩石が転がっていた。

頭上から落ちてきたものであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに進むと岩がグッと迫り出しているのが見えてくる。

あれが夫婦岩であろう。

枝葉に隠れてはっきり見えないが、

下部が丸く抉られているようだ。

ついに片洞門が姿を現した。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 

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