消えた部分から少し南に下ると、旧国道２８９号線・根室３（いわき市田人町） 2005.01 [TOP] [寄り道] [廃道Web]
＜空中の廃道＞
消えた部分から少し南に下ると、
再び旧国道が見えてくる。
現道の左上に見える、コンクリートの法面が
それである。
旧道は現道よりもかなり上にあるが、
手前にアプローチ道があるので、
そこから入る。
アプローチ道は左の林道に続いている。
正面が旧国道への入り口である。
最近伐採された草木が積まれている。
草木の束を乗り越えて出会ったのが
この光景である。
素晴らしい廃景だ。
新旧、二本の国道が平行して奥へと続いている。
しばし、見とれる・・・。
林道との分岐点を振り返り見る。
ガードレールで塞いでいるような、
塞いでいないような・・・。
微妙な隙間が開いている。
どんな意図が隠されているのだろうか。
この木はアスファルトを突き破って
直径10cm程にまで成長したようだが、
つい最近伐採されたようだ。
伐採のお陰で通行は容易になったが、
「廃度」は大幅に下がってしまった。
廃道探索人としては微妙な心境である。
路肩がスッパリ切られてますなー。
道の真ん中に「ドン」と落石がある。
油断はできない。
現役当時はもっと幅員があったと思われるが、
現道の法面に削られて狭くなったのであろう。
進むにつれ、徐々に狭くなる。
この部分にだけ段差があるのだが
これは何だろうか？
段差には古い土嚢が見られた。
廃道化後も補修工事がなされたようだ。
現道法面の保護のためであろうが、
その割には「やっつけ仕事」だよなー。
そして、今回探索のベストショットがこれ。
現道の遥か上方に、細々と残る旧国道。
道路であった事を物語る交通標識。
当時の舗装もそのまま残っている。
いいよねー、これ。
上画像の箇所を現道から見る、の図。
旧道の置かれた現状がお判りいただけよう。
現道と旧道で、法面処理が異なる点が
興味深い。
デリネータはいくつか見られた。
うっすらと「福島県」の文字が見える。
いよいよ幅員が無くなってきた。
さらに進むと、ついに道が無くなる。
無い道は進めないので、
法面を下り、一段下にある段差を利用して
さらに進行を試みる。
土の細道を進むと、コンクリの法面に変わる。
この「細道」を慎重に進む。
現道を走る車のドライバーは
こんな私に気が付いているのだろうか？
気が付かないで通過して欲しい・・・。