江田信号場折返線 (いわき市) 2005.04 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
ここに駅ができたのは昭和62年(1987)になってからで、
それまでは離合の為の信号場でしかなかった。
そしてそこにはスイッチバックの引き込み線が存在した。
駅になったとの前後して廃止された、
そのスイッチバックの痕跡を訪ねる。
うっかりしてると、見過ごしてしまいそうだ。
この先は階段になっていて、車では入れない。
駅舎というより停留所だね。
テーブルがあるのが珍しい。
分校の教室にある机のようで
懐かしくなる。
途中からホームが極端に狭くなっているが、
あの部分が信号所時代にあった
ホームの痕跡らしい。
「ねぇヨッ!」
ここから左に分岐しているのが、
スイッチバック線である。
すっかり草に覆われてしまった。
狭いホームが見える。
レールはここで途切れている。
ここから先はバラストの上を歩く。
溝にはベニア板が渡してあった。
人が歩くことを想定しているわけだが、
これはJRではなく、近所の方がやったのかな?
かつては踏切りがあったのであろう。
その痕跡がかすかに残る。
踏切りから先の道床は車が入れるよう
整地されている。
右下に見えるのはK41である。
夏井川に架かる鉄橋を渡る三両編成の列車だ。
神社の前を通るようになる。
どうやら引込み線は参道を横断しているようだ。
道床に上る階段があるが、これは参道であろう。
以前からあるものなのか、廃線後の設置なのかは不明。
民家が道床にまで張り出している。
そしてそこが引込み線の終点であった。
県道から見ると隧道だが、
これも神社と関係しているようだ。
現役時代は、ここが参道入り口だったのかも
知れない。
まだ現役だった頃である。
そして一番上には、
「江田信号所折返線」とある。
これが正式名なのであろう。