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<三春町> 

町内を通過する際に偶然発見。

町役場の斜め向かいという絶好の場所にあるにも関わらず、

まだWeb上に見当たらないということは、

どこかに保存してあったものを最近移設したのかも知れない。

 

[2008.06]

コケが付いてるところを見ると、

以前の保管場所は日当たりの悪い屋外だったのだろうか。

現在は立派な御影石の説明板まで併設されている。

 

あちこちに大小の欠損が見られる。

 

 

気になったのが元標の脇に置かれたこの板。

何の説明もないが、どうやら幕末の嘉永元年(1848)に書かれた

里程標(標ではないか)の写しらしい。

距離だけでなく方位までも記され、さらには国内だけでなく

遠くインド、オランダ、アメリカなど海外までも含まれている。

 

 

 


<小泉村> 

「三春馬車軌道」跡を探索中に偶然発見。

以前、石垣の上に役場があったとのことなので、

元標はその時期に設置されたのかも知れない。

 

 

[2017.03]

彫りが浅く、さらに苔生しているため読み辛くなっている。

一応、意識して保存されているようだ。

 

側面、裏面に文字なし。

 

 

 

裏側に水路が通っているため、スッカスカ。

しかも基部が水流に晒されている。

グイッっと押したら倒れそうだが、大丈夫だろうか?

 

まさか、設置された当時はこんな環境ではなかったと思うが、

まあ、撤去されなかっただけマシか。

近所の集会所辺りに移設しても良さそうだけど。

 

 

 


<岩江村> 

国道288号線沿いにある。

通りすがりに偶然見つける、

という事はまずあり得ない状況だ。

 

 

[2005.02]

折れた元標が桜の根元に置かれており、

その石柱を桜の幹が押さえつけている。

ここに置かれてからいったい何年経過したのだろうか。

 

 

 

 

「○江村道○○○」以外ろくに読めない状態だが、

よく見ると「岩江」ではなく、「巌江村」のように見える。

 

 

 

 

 

 

 

 


<高瀬村> 

開成館の周辺を歩いていたら、構内に元標の後姿を発見。

しかし既に夕闇が迫っており確認不能。

明治初期に建設され、後に開拓村である桑野村役場として

使用された建物なので、当然桑野村か少なくとも安積郡の村の

ものであろうと想像しつつ、後日再訪した。

 

彫りが浅く読み辛いが「高瀬村」とあった。

高瀬は阿武隈川の東側である田村郡に属する村だから、

ここ(安積郡)からはかなり離れている。

どういった経緯でここに移設されたのだろうか。

 

元来の設置位置は高瀬郵便局辺りらしい。

「戻す」というのもありだと思う。

 

[2007.08]