県道43号会津坂下山都線(鐘撞堂峠)1 (会津坂下町) 2004.09
                                 
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かつての越後街道・鐘撞堂峠の調査過程で、

ここには旧県道が存在する事がわかった。

この航空写真に見られる九十九折れが旧県道で、

現在は新道(青い太線)が開通した為廃された。

その現状を探りに行く。

ちなみに緑の点線が越後街道だったりする。
「難所」というだけあって、物凄い急坂だ。
道形は全然発見できなかった。

 

気多宮集落西端の分岐から峠の上りが始まる。

なぜか大型ダンプがやたらと行き交っている。

現道は峠のピークに気が付かない程

勾配が緩やかに改良されている。

 

 

                     

ピーク付近で北に折れ、500m程進む。

ここが旧道の入口である。

おそらくここが最初のヘアピンAだと思われる。

周辺の藪が濃い。いきなりの進入は不安なので、

現道から下を覗いて見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  おお!もの凄いヘアピンが見える! あれがヘアピンBだな。

  航空写真には見られるセンターラインが全く消えているが、舗装の状態も悪くないし、

  藪に覆われている様子もない。まるで現役の道のようだ。これなら車でも行けそうである。

 

あれ?砂利道だ。

上から見たときは舗装道が見えていたが・・・。

チェーンを張る為のポールが見える。

閉鎖されることもあるのだろうか?

 

 

 

 

すぐ先で舗装が復活。安心して進める。

正面の緑の壁の中には

ガードレールが潜んでいる。

 

 

 

 

 

急激に高度を下げる旧道。

正面にヘアピンBが見えてきた。

 

(この辺りを街道が横断しているはずなのだが・・・)

 

 

 

 

ヘアピン部で大規模な土砂崩れ発生か!

と遠目には見えたが、なんと砂利採取場だった。

この部分は旧道とはいえ現役なのかもしれない。

 

いや、「現役」はつい最近までであった。

 

 

 

 

 

現場のフェンスに設置された「砂利採取標識」。

珍しいことに右側が地図になっており、

「鐘つき峠」や「旧道」の文字が見える。

 

タキヤコンクリート工業って「あの」滝谷建設の子会社だよな・・・。
昨年10月に経営破綻した会津地方最大手の・・・。
一年弱放置されているのかもしれない。

 

 

ヘアピンBを通過。

法面上からは、溢れるように植物が繁茂している。

「廃」な雰囲気が増してきた。

 

 

 

 

 

砂利採取場から先は極端に幅員が減少する。

右の緑の壁の中にはガードレールがあると思われる。

つまり、左車線は完全に藪に没しているわけだ。

廃道らしくなってきた。

気を引き締めて進行する。

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