県道43号会津坂下山都線(鐘撞堂峠)3 (会津坂下町) 2004.09
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平坦な直線道を北上する。

前方では遂に進路が緑に呑み込まれている。

行けるのか?

期待と不安が高まる。

 

 

 

 

 

 

手前に見える倒木の為、

ここから先は車が進入できなくなっている。

その為、廃道化が一挙に進行したようだ。

この倒木がなければ、

「車道」として今でも存続していたのではないか。

さらに奥へ進む。

(この辺りを街道が横断しているはずなのだが・・・)

                     

アスファルトの上に土が被さり、

そこには植物が繁茂している。

沢から溢れた雨水が路面を舐め、

そこだけアスファルトが露出している。

おかげで歩き易くなっているが、幅員は50cmしかない。

 

 

 

 

 

二車線の県道であったことを想像しつつ進む。

舗装道でもここまで藪化が進むものなのだろうか。

おおっ!右上に注目!

 

 

 

 

 

振り返るとそこには道路標識が生きていた。

「追越禁止」

苔が付いて、やや緑色になっている。

人に見られるのは何年ぶりなのだろうか?

 

 

 

 

反対側にはガードレールが見える。

標識からガードレールまでが道幅なのだ、と判る。

悠々と離合が可能だ。

 

 

 

 

 

その先で急に視界が開ける。

右の急斜面の上には現道が見えている。

ああ、しかし・・・緑の壁に進路が塞がれている。

行ける所まで行こう。

 

 

 

 

右側にブロックの法面が見える。

現代的な施工だ。

 

 

 

 

 

 

ブロックの法面がずっと奥へ続いている。

目の前に広がる夏草の海が旧県道なのだ。

舗装道のくせに根性なし!

こんなに草だらけになりやがって!

くっそー、火ぃつけたろか!

・・・・進めねぇ。

 

 

なんとか迂回して進んでみると、

更に状況は悪化していた。

身長以上の藪は進めませんよ(泣

この先にヘアピンDがある筈なのだが・・・。

 

 

 

 

振り返って見ると、奥に森が見える。

あそこから、たったこれしか進んでねえ・・・。

自分ではかなり進んだつもりだったのでガッカリだ。

テンション下がる。

 

 

 

 

谷側の植林地に迂回して更に進む。

こちらは蔓植物が少ないので、まだ歩き易い。

とは言え、蚊、蜂、虻、蛇などがお出迎えだ。

 

 

 

 

 

相変わらずブロックの法面が続いている。

・・・・おかしい。

一向に左にカーブする様子が無いのだ。

ひたすら単調な法面が、真っ直ぐ続いている。

これは旧道の法面では無く、

頭上を通る新道の擁壁なのではないのか?

すでにヘアピンDは消えてしまった可能性も考え始めた。

なんてこった!

 

 

進路を西に変え、現道へ向うことにする。

新道建設工事は、旧道に車を通しながら

進めたはずだから、新旧合流点が必ずあるはず。

しかし、それが見つからない。

新道共用開始後に、わざわざ旧道を破壊したり

するだろうか?

夏草の海」の下は、既に舗装では無かったのか?

 

現道に出てしまった。

この辺りで合流していたはずだ。

旧道があったと思われる面は、一段高い所にある。

これでは平面での合流は不可能だ。

旧道はどこに消えたのだろうか?

 

 

 

現道を歩いていると、法面の上段、

見上げるような場所に古い標識を発見した。

これは補助標識の「終わり」ではないか。

やはり旧道を掘り下げて新道としたのだろうか?

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