旧国道252号線・持寄シェルター3 (柳津町) 2004.11 [TOP]  [寄り道]  [廃道Web]

 

ゆっくりと視界に入ってくる「穴」。

この重厚な造りはスノーシェッドではないだろう。

ロックシェッドとして造られたと思われる。

 

 

 

 

 

さらに接近する。

シェッド全体がカーブしているらしく、

正面に回っても出口の明かりが見えない。

いや。 まさか崩落、閉塞しているのか。

 

 

 

                     

坑門には銘板があったらしい。

正式にはどのような名称だったのだろうか。

とりあえず「持寄ロックシェルター」と命名する。

略称「持寄シェルター」ってことで。

 

 

 

 

今通ってきたルートを振り返り見る。

只見川の水面が非常に近い。

 

 

 

 

 

 

ロックシェルターの外観を観察する。

戦時中の要塞を思わせる

大量のコンクリートの塊りだ。

 

 

 

 

 

シェルターは右にカーブを描いている。

しかし先端は藪で見通せない。

 

 

 

 

 

 

いよいよ内部に入る。

足元には雨水が流れている。

全長は意外と短く、奥に出口が見えている。

これなら安心して探索ができる。

左側内壁の傾斜に注目。

(ストロボ使用、明るく画像処理)

 

 

振り返って撮影。

異常なまでの柱の太さに驚く。

ロックシェッドたる所以である。

(ストロボ未使用、明るく画像処理)

 

 

 

 

柱の間から只見川を見る。

かつてのドライバーは、この光景を見ることもなく

ひたすら前を見て走ったのであろう。

 

 

 

 

 

 

 

西坑口に近づいてきた。

左右非対称の坑口の形がお判りと思う。

 

 

 

 

 

 

シェッドを出て、外側から見る。

左にカーブしている様子が判る。

画像が右に傾いているように見えるが

そうではない。

坑門左側の内壁のラインが垂直なのである。

 

 

 

頑丈な分厚いコンクリートのロックシェッドであるが、

接近してよく見ると小さな綻びが見られる。

しかしそれは表面のみに留まっているようで、

この構造物はまだまだ存在し続けてくれそうだ。

 

 

 

 

 

 

シェッドを抜けた先は

東口より更に荒れていた。

路面が大量の土砂に埋まっている。

さらにその表面を藪が覆う。

 

 

 

 

法面から現道に崩れ落ちた土砂を

ササッと旧道に捨てたのだろうか。

現道との接続部分も気になるが、

「雨中の藪漕ぎはイヤダ」との理由により

ここまでで帰路に付いた。

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