網の輪隧道1 (須賀川市)   2006.05        [TOP]  [寄り道]  [隧道Web]

 

正式な固有名詞は「隧洞」のようだが、

あまり一般的な表記ではないので

表題では「隧道」という表現にした。

 

 

 

 


宇津峰山での取材を終え、須賀川市内に向けて走行中、

道端に真新しい説明版を見つけて緊急停止!

市道と作業道が交差する十字路の両側に建っている。

 

 

 

      

北東の角に説明版がある。

 

 

 

 

 

 

 

石河の滝(現・乙字ヶ滝)の散策を終えた松尾芭蕉が

ここを通って守山宿へ向かった、とのこと。

どうやら江戸期よりある十字路らしい。

 

 

 

 

 

辻を見下ろす高台には石碑や地蔵像があり、

古道であることを示す。

「追分地蔵」との標柱もあった。

 

 

 

 

 

反対側の道はやや荒れている。

轍はあるが、車での進入は躊躇われる。

 

 

 

 

 

 

そこにある標柱を見て驚いた。

「網の輪隧洞入口」とあるではないか!

芭蕉も通った古道に、江戸時代の隧道があるというのか!?

これを見たら誰でもそう思うよね?

まあ、実際には違ったわけだが・・・。

 

 

 

かなり期待して、遊歩道として整備された古道を進む。

所々には標識が建っている。

 

 

 

 

 

 

坂を下る途中には馬頭尊碑があった。

土手の上にも多数建っているのが見えたので

確認してみると、江戸、明治、大正、昭和、と

各時代の年号が刻まれていた。

ずっと使われ続けた道なのだ。

 

 

 

平らな所に出ると、そこは十字路になっていた。

進むべきは左の道だが、寄り道して直進してみる。

 

 

 

 

 

 

道の下には水路が通っていた。

石組みの素朴な橋に感動する。

かなりの時代物だぞ。

 

 

 

 

 

水田の向こうには水郡線の築堤が見える。

本レポには全く関係のない画像である。

脊髄反射で撮影し、怪しげな意図を持って掲載す。

 

 

 

 

 

さて十字路を左に進むと、急に細道になる。

 

 

 

 

 

 

 

脇を流れる水路には水が流れ、田植えを待つ水田を潤している。

上流に向かってさらに進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

途中に「隧洞近道」という標識があるが、

近道はせず直進する。

 

 

 

 

 

 

さらに先には、つい最近できた階段があるが、

ここもスルー。 直進する。

 

 

 

 

 

 

やがて突然、滝に出る。

それほど大きくはないが、なかなか絵になる滝だ。

 

 

 

 

 

 

ちゃんと説明版も設置されている。

これは風化が進み、一部読み辛くなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

この滝には「八流の滝」との名があった。

芭蕉が立ち寄った、との言い伝えがあるらしい。

 

 

 

 

 

 

滝の脇には梯子が設置され、

そこには「網の輪隧洞入口」との標識がある。

いよいよ近づいてきた。

 

 

 

 

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