江持洞門2 (須賀川市)   2003.12   [TOP]  [MENU]  [寄り道]  [廃隧道]

さて洞門に戻る。

洞門は岩山の鞍部に穿たれており、

洞門の両側は高くなっている。

洞門の上が非常に薄い。

なぜ切り通しにしなかったのだろうか。

何か理由があるように思われる。

 

 

南坑口の右に石碑が立て掛けられている。

馬頭観世音碑である。

 

 

 

 

 

                     

見上げると岩盤に人工的な窪みが見える。

大きさからみて、祠を納めたのではないか。

この岩山自体が羽黒神社の境内の

一部なのではないか、と想像される。

洞門左の頂上部には神社があるから

洞門右の頂上部にも何かあって

然るべき、と考えた。

 

洞門内部を見る。

手掘りの岩盤にコンクリート吹き付け。

表面のデコボコがそのまま残っている。

内部に入る。

 

 

 

 

車両の高さ制限は4m。

しかし洞門の高さは4.5mしかない。

かくして天井には無数の擦過痕。

 

 

 

 

 

北坑口の上部もこの状態。

無理もない。

それでも切り通し化工事をしないのは、

特別な理由があるとしか思えないのだ。

 

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