羽鳥隧道1 (天栄村)   2005.04        [TOP]  [寄り道]  [隧道Web]

 

須賀川市から国道118号線を西進し、

鳳坂峠を越え、羽鳥トンネルを抜けると、

羽鳥湖が見えてくる。

湖に沿って更に進むと、左に分岐がある。

 

 

 

羽鳥湖はダム湖である。

この分岐はダム本体の上を通っている。

これが県道37号白河羽鳥線だ。

 

 

 

 

                     

当初から道路としての機能をも想定していたのか、

しっかり二車線が確保されている。

ここがK37の終点である。

両側に親柱のような石柱がある。

 

 

 

 

まず左側。

昭和31年3月竣功」とある。

ダムの竣功年と完全に一致している。

 

 

 

 

 

そして右側。

羽鳥土堰堤」とある。

「橋」でも「ダム」でもなく、「土堰堤」である。

羽鳥土堰堤が正式名なのかと思って

googleで検索してみたが、ヒットしなかった。

 

 

 

 

 

この石柱の右側にポツンとあったのが

このキロポストなのであるが、

なんと「終点」とあった!

こんなの初めて見た。

白河には「起点」があるのだろうか?

 

 

 

ダム上の道は、普通の道と変わりない。

ダムの端は放水路になっており、

溢れた鶴沼川の水が音を立てて流れている。

満水期なのであろう。

 

 

 

 

放水路には当然橋が架かっている。

なぜかここだけは一車線しかなく、

交互通行を強いられる。

ま、それほど交通量が多くないが。

10t」の重量制限標識がある。

 

 

 

橋の名前は「羽鳥橋」。

極めてオーソドックスな命名。

腹立たしいくらい普通だ。

 

 

 

 

 

竣功は昭和29年3月。

ん?

ダムの竣功が昭和31年だから、

完成の二年前に橋が架かっていたのか?

ダムの工事用道路として橋が設置されたのだろうか?

 

 

 

 

 

四つの親柱は見るからに新しく、

作り直されたか、化粧直しされたようだ。

しかし、橋の対岸には竣功当時の

欄干の一部が藪に埋もれて残存していた。

 

 

 

 

橋を渡ってすぐの所にヘキサがある。

その奥にも、また標識が見えている。

 

 

 

 

 

 

高さ制限標識「3.5m」とある。

お待たせしました。

やっと隧道の気配がしてきましたね。

しかし、この線形は何だ!?

急カーブで先が見えないぞ。

 

 

カーブの奥の山肌に坑門が見えてきた。

この坑門がまた、横を向いちゃってる。

さっさと線形改良されそうな状況だが

現役の県道の隧道である。

接近する。

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