磐城炭鉱軌道・三函隧道4 (いわき市湯本) 2005.07 [TOP]  [寄り道]  [隧道Web]

 

この隧道が描かれた地図を入手した。
(昭文社・都市地図「いわき市」昭和57年版)
これにより、正確な位置とだいたいの長さが判明した。
全長はなんと250mもあったようだ。
この事を事前に知っていたら入らなかったかも・・・。
我ながら、よく踏破したものだと思う。

このルート、地図には「一般道」と表記されている。
車道として使用された時期があったのだろうか?
隧道の南では、それでなくても狭い御斉所街道と
路面を共用していたらしいのも意外だ。
その先で常磐線と、どう接続していたのかも不明だ。
狭軌だとすると、接続はしていないわけだが。
狭軌の隧道を拡幅して車道化した可能性も捨てきれない。

疑問点ばかりが頭の中で膨張してゆく・・・・。

 

また行くしかない。

机上で判らないことは、現場に聞け!

とにかく現場へ行って探ってみるしかない。

 

と志だけは高いのだが、現場に行ったら早速寄り道。

湯本温泉の街中にある廃映画館「三函座」を見に行く。

昭和元年に建てられたそうだ。

こういう廃墟系も好きで、ちょくちょく撮影しているのだが、

なかなか公開する機会がない。

 

さて、廃線跡だ。

ここは湯本温泉の西端、

老舗旅館「古滝屋」の第2駐車場である。

駐車場の右側が一段低くなっており、

奥へと続いているのがお判りだろうか?

これが磐城炭鉱軌道の軌道跡である。

手前のK14に合流していたと思われる。

              

駐車場の東側に沿って奥へと続いている。

右の法面は藪に覆われているが、

人工的に削った崖である。

さらに奥へ進む。

 

 

 

 

今回の衝撃映像がこれ。

なんと軌道上に細長く家が建っていた。

しかも非常に入り難い雰囲気がぷんぷん匂う。

(一行削除)

躊躇なく、左の駐車場に迂回して進む。

 

 

 

駐車場を進み、住宅の北端に達する。

そこから奥は深い藪になっていた。

民家からはテレビの音や話し声が聞こえる。

(一行削除)

前回、逆方向から進入した際、「やばい」と感じて

引き返したのだが、やはり正解だった。

 

 

3月に来た時と違って、地面が見えない程の

藪になってしまっている。

軌道上に散乱していた不法投棄ゴミは

この駐車場から放り込まれていたわけだ。

 

このすぐ奥に三函隧道の南坑口がある。

これじゃあ誰も近づかない訳だ。

隧道内部には足跡ひとつなかったもんなー。

 

 

上の画像と同じ場所を逆方向から見たのが、

前回レポの最終画像である。

右には駐車場の壁があり、

奥には上の画像と同じ電柱が見えている。

さらに奥には民家の青い外壁も見える。

本当にもうすぐの地点で撤退したんだね。

でも正解だったね。

 

古滝屋第2駐車場前から湯本駅方面を望む。

この温泉旅館街を石炭を積んだトロッコ列車が

走っていたのだろうか?

県道の右側(南)が軌道跡だろうか?

 

冒頭に挙げた疑問点は何一つ解けないまま、
なんと、このレポ、終了するのである!
わはははは・・・。

 

  [2005.11 追記]
  たぬきin湯の岳さんからの情報によると、なんと軌道は小名浜湾まで続いていたそうである。絶句・・・。

  「石炭が発見された安政2年(1855)〜常磐線が開通した明治30年(1897)に運用されていたものらしいということです。
  経路としては、古滝屋駐車場の前を道なりに現在の湯本駅に向かい、道路が常磐線と平行になったところで10m程西側を
  小名浜に向かって道路と平行?に走っていったそうです。(最終的には小名浜港まで行っていた)。
  当時は馬でトロッコを引いて、後に機関車?に代わったそうですが幅の細いレールだったそうです」

  日本最古の林鉄・津軽森林鉄道の完成が明治39年(1906)だそうだから、それより古いことになる。

 

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