磐城炭鉱軌道・三函隧道3 (いわき市湯本) 2005.03 [TOP] [寄り道] [隧道Web]
<南坑口> [地図]
いや、100mはあっただろうか?
真っ暗な隧道の中では、距離が把握しにくい。
とにかく終点が近づいてきた。
坑口の様子が気になる。
(後日、約250mだったと判明す・・・)
「塞がれている」とは、この事だったのか。
鉄格子の一部が外され、出入り可能になっている。
坑口外側はどうなっているのだろうか。
当然だが真っ暗だ。
こんな中をミニマグ一個の照明で
歩いてきたのである。
あぁ、、、光だ! 空気だ! 緑だ!
東坑口付近は深い切り通しになっており、
さらに左にカーブしていた。
鉄道の隧道、というより
鉱山の坑口のようだ。
切り通しの深さがお判り頂けよう。
垂直に近い法面も大迫力だ。
ここを、石炭を満載した長い貨車の列が
通って行ったんだなー。
切り通し内部の見通しは悪かったようだ。
そこはイバラ、笹薮、竹薮、etc
全く先が見通せないが、不法投棄ゴミが
散乱している様子から推察するに、
「文明」からは離れてない場所にいるようだ。
奥に民家が見えてきた。
右上には車が駐車しているのも見える。
脱出に成功したようだが、どうやら
住宅地のド真ん中に出てきたようだ。
う〜ん、なんか行けない。出づらい・・・。
「住民の平穏な生活を乱していはいけない」 急にそんな思いが交錯して、これ以上進めなくなったのだ。
「悪い事」をしている訳ではないが、一般の目からは「変な事」をしている訳で・・・。
んで、ここから引き返すことにした。隧道自体はちゃんと完走したしね。
しかし、いったいどこに出たんだろうな? その点だけは気残りだった。