磐城炭鉱軌道・三函隧道2 (いわき市湯本) 2005.03 [TOP]  [寄り道]  [隧道Web]

 

  <北坑口> [地図]

隧道の坑口だけでも残存していたので、

これで十分満足だ。 レポになり得る。

中途半端な埋め方だったのか、

それとも埋めた土砂が流れてしまった為、

坑口上部が露出したのか。

とりあえず、隧道内部を覗きこんでみる。

 

 

あれ?

全然塞がれてない!

「穴」は奥へと続いている。

しかも頬には風を感じるではないか!

怖いけど、ちょっと下まで降りてみるか。

 

                    

土砂やら倒木やらコンクリ片やらが

乱雑に積まれ、足場は非常に悪い。

慎重に下り、道床に降り立つ。

あれれ・・・・た、大変だ・・・。

遥か向こうに明かりが見える!

この隧道は抜けているッ!!

 

道床に降りた地点から振り返る。

「穴を埋めた」のだろうか?

「穴に捨てた」のだろうか?

外側の倉庫が高い位置に見えるから

やはり「埋めた」のだろう。

 

 

 

さて、どうする?

行くのか? 進むのか? 

誰が行くの? え? おいらが行くの?

現実逃避の方向を探る。

 

こんな予定ではなかったのに・・・・。

 

 

 

 

全て「山行が」のせいである。

darkさんも、fukuさんもイケナイ。

引き返すわけにいかないじゃない(泣

 

ミニマグライトの細々とした明かりに

人生の全てを託して、ゆっくりと進む。

壁面が不気味だ。 怖いよー。

 

幅員も広いし、天井も高い。

林鉄の隧道とは、さすがに規格が違う。

一切足跡の無い、ふかふかした道床を進むと

枕木らしき角材があった。

この軌道のものだろうか?

他から持ってきて捨てられたものだろうか?

両側に水が流れたらしい痕跡が見られる。

 

隧道内部は緩やかな下り勾配のようだ。

恐れていたコウモリは見かけなかった。

途中、落盤の痕跡はいくつもあったが、

ここが最悪の場所で、大岩がゴロゴロしていた。

慎重に迂回する。

隧道がカーブしていて、反対側の坑口の

明かりが見えなかったら入らなかっただろうな。

 

落盤箇所を振り返る。

落盤はいずれも古いものばかりで、

現在は安定している模様。

しかし、怖い場所であることに変わりは無い。

遠くに入ってきた西坑口が小さく見える。

3/4が埋まってるので、余計に小さく見え、

それが心細さに拍車をかける。

 

さて、先へ進もう。

相変わらず足場は悪く、平らな場所がない。

ミニマグを頼りに、足を取られながら歩く。

南坑口が見えてきた。

 

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