沼上隧道5 (中山宿〜上戸) 2003.12 [TOP] [寄り道] [廃隧道]
土が露出している。
内部に侵入した水が、
地下に吸い込まれて行く。
水滴の落ちる音が反響して、
汽車が近づいて来るような錯覚に陥る。
懐中電灯の光が闇に吸い込まれてゆく。
退却することにした。
ここに至るまでは、倒木やイバラに遮られ
やや困難である。
地面が侵食され、水路になっている。
すっかり雑木林と化している。
残土捨て場になっているように思えた。
なんとも哀れな末路である。
二度と走ることはないだろう。
しかし防雪林が今も旧線路跡を守っている。