「謎のガーダー橋について」  秋刀魚さんからの情報   2005.03   [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]  [隧道Web]

TUKA様、こちらでははじめまして。
山さ行がねが」の掲示板から誘われてお邪魔いたしました。

白河駅周辺・架道橋群」拝見させていただきました。
最初に思ったのは、東北本線の新白河〜白河間は開業後にルート変更が行われており、
その旧ルートの一部を白棚鉄道(後の国鉄白棚線)が再利用した事が知られており、
もしやこの関係か?とも思いましたが、白棚線撤去の理由が鉄材供出であったことからすると、
撤去時に鉄桁を残すとは思えず、この関係では無いと思われます。

次にTUKA様も引用されている「国土情報ウェブマッピングシステム」の航空写真を見まして、
おおよそ見当が付きました。
http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/75/cto-75-33/c4b/cto-75-33_c4b_15.jpg
によりますと、駅舎新白河側に白河駅貨物ヤードと貨物の積下ホームがあり、
さらに西隅に白河客貨車区があります。
TUKA様の仰っている桁は、これらの入換作業に使用された引上げ線の桁ではないでしょうか?
画像からこのヤードは新白河側からしか出入りが出来ない構造で、
ヤードにはそれなりに長い編成の貨車が留置されておりますから、
これらの貨車は、一旦新白河側に引上げてから、バックして入線したハズです。
その引上げを本線を使って行おうとすれば、入換作業中は本線の列車が通れませんから、
列車本数の多かった当時としては極めて非現実的であり、確実に引上げ線が存在したものと思われます。
画像を仔細に見ますと、本線の南側にも線路が引かれている事が確認できます。

また、昭和町架道橋付近での本線との段差ですが、本線は新白河に向かって上り勾配ですから、
基本的に水平である引上げ線との段差が生じていると思います。
桁の隣にある歩道は、保線のためだけではなく、入換作業時に操車係や構内係が使用したものでしょう。
最後に「
謎の標識」ですが、TUKA様の画像を拝見した感じでは「貨??」と書かれているようにも見えます。
「??」が数字だとすれば、貨車の長さ(延長両数)であり、入換作業の際に貨車の最後部が駅よりにある
ヤードへのポイントを通過したかどうかの目安ではないかと思います。