側澤洞道(稲沢隧道) 2  (塙町 稲沢→棚倉町 八槻)    2003.10   [TOP]  [寄り道]  [隧道Web]

 

道の中央が、えぐれて水が流れている。

さらに左右から枝が張り出しているので、とにかく歩き辛い。

ルート選択しながら慎重に上ってゆく。

気が付くと沢沿いから離れ、浅い切通しの中を歩いていることに気付く。

薮で行き先が見えない。

 

 

 

上り坂が緩やかになると視界が開け、植林されたエリアに出る。

しかし針葉樹林帯ゆえ、昼でも暗いな・・・。

切り通しの奥に、何か見えてきた。

 

 

 

 

 

おおお、あった。

これが側澤洞(稲沢隧道)南坑口だ。

正式名は不明だが、もっと大規模であれば「米山隧道」などと呼ばれたかもしれない。

坑口が左右からの土砂で1/3程埋まっている。

さらに、コンクリート巻きの坑口上部にも穴が開いている。

 

 

 

内部は素掘りのようだが、

後年、両坑口をコンクリートで補強したらしい。

しかし、補強の無い素掘りの天井部分が崩落し、内部も半分程埋まっている。

すぐ向こうに北側坑口が見えているが、

天井崩落の隧道ゆえ、怖くて入れない。

 

 

 

よく観察すると、コンクリートは新しそうに見える。

 

 

 

 

 

 

 

崩落部分をストロボ撮影。

断面に植生などの経年変化が見られない。

崩落は最近発生したのだろうか。

最近多発している地震の影響か?

 

 

 

 

坑口から振り返る。

この付近だけが、きれいに刈り払われているように見える。

 

小心者の私は隧道を通過することなく、

この道を引き返すのであった。

               ・・・が・・・

     ←前へもどる       次へ進む→

 

                                       [TOP]  [寄り道]  [廃隧道]