各文献には「見晴らしが良い」と書いてあるのだが、
現在はこんな状態が続いている、
良い光景だ。
笹の高さはせいぜい腰までなので、容易に通過できる。
これ以上、濃くならなければ良いのだが・・・。
やや不安ではある。
明治24年に新道が開通したことで、このルートは旧道になったのだが、
この様子から見ても「廃道」になったわけではなく、
昭和になってからも、いや、現在でもそれなりに通行する人がいるようだ。
明治のルートは北に大きく迂回しているため、歩くには遠回りなのである。
その後、車社会が到来したことで一般の利用は激減したと思われるが、
その割りには保存状態が非常に良い。
現在でも手入れされているのだろう。
感謝感謝。
「十條」とある。
思いつくのは今は無き「十條製紙」しかない。
社有地なのかもしれない。
古道を整備してたのは十條製紙なのだろうか。
一般的な登山道のように状況が良い。
幅員も十分あるようだ。
ここは胸くらいまであるが、速度を落とす事なく、ガサガサと進む事ができる。
歩く度に「笹だんご」の香りがした。