泥濘のひどい箇所には丸太で階段が設置されていた。
道の右下を流れる沢が簡易水道の水源地になっており、
その管理道として利用されている為らしい。
里が近い事を感じさせる。
また切り通しだ。
その奥には、なんとガードレールが見える。
はぁ!?ガードレール? こんな藪道にガードレールだと?
向こうには水田と民家が見えている。
土の切り通しは小崩落を繰り返しているようで、道が埋まりつつある。
切り通しを抜けると道は右に直角に曲がり、なんと足元がコンクリートになる。
ガードレールの向こうにはやや大きな川がある。
釜戸川に出たのだ。
ガードレールに沿って狭い急坂を下る。
銘板には「釜戸川1号橋」とあった。
江戸時代にも橋が架かっていたのであろう。
山と里を往復しているのは、人よりも動物の方が多いようだ。
右奥に民家が見えるが、これについては後ほど触れる。
通行中は気付かなかったが、
ガードレールが無ければかなり危険な箇所であったことが判明して慄然とする。
見る分には、岩と新緑が美しい場所である。
「平成元年2月竣工」とあった。
それ以前はどのような橋であったのだろうか。
地下に牢屋が設えてある屋敷があったのだが、
昭和10年代に壊されてしまったとのこと。