石川街道(和田道)・小作田宿〜市野関 [2006.02]    [TOP] [MENU]

 

阿武隈川を渡り、小作田宿に入った街道は、

そこから南下し始め、やがて低い丘陵を越える。

その後、川の東岸に開けた水田の中を進み、

途中で岩法寺道と合流し、さらに南下する。

 

 

 

 

 

 

阿武隈川を渡り、水郡線を横断すると

小作田宿に入る。

直進した後、北に向うのは守山道で、

石川街道はここを右(南)に曲がる。

この分岐に設置されたはずの道路元標が見つからない。

 

                     

すぐにまた分岐がある。

左が母畑道で、現・県道138号母畑須賀川線。

石川街道は直進である。

 

 

 

 

 

小作田村の問屋だった関根家の前を通ると

十字路があり、そこには石碑群がある。

この辺りから坂になる。

峠越えだ。

 

 

 

 

すぐ先の大福寺前に分岐がある。

ここを左に入る。

 

 ←点線の道を進む

 

 

 

 

そこからは未舗装の山道になる。

さあ、いよいよだ。

不安と期待が混じる。

 

 

 

 

 

倒木などがあり、やや荒れているが

日常的に使われているようで、

普通のセダンでも通れそうだ。

暗い植林地帯をグングン上って行く。

 

 

 

 

突然、視界が開ける。

目前を横切るのは、福島空港の建設に伴って

新設された県道63号古殿須賀川線、

通称・川東バイパスである。

さあ、街道はどうなった?

 

 

 

おお、あった。

四車線の広い県道の対岸に、

細々と続いているではないか。

なんとも愛しい姿である。

 

 

 

中央分離帯には多数の踏み跡があり、

「道」になっていた。

マニア道か(笑

県道を横断し、小作田側を振り返り見る。

 

 

 

 

バイパス以南は利用が少ないようだが、

それでも点在する畑への出入りがあるようで、

鮮明な轍が見られる。

緩やかに上って行く。

 

 

 

 

 

 

林や畑を左右に見ながら進む。

流行に乗ったわけではないが、

里山あるき、といった風情である。

やがて分岐があるが、ここを直進する。

 

 

 

 

轍はすぐに消え、紛う方なき古道が現れる。

長年の人の歩みによって道が削られ、

自然の切り通し状になっているのだ。

「街道Web」管理人、至福の時である・・・。

 

 

 

 

この辺りが峠の頂上だろうか。

地面が緑色なのは、前日の強風により

笹の葉が落ちた為である。

 

 

 

 

 

南側が見通せる場所があった。

すぐ下には日照田の民家の屋根が見える。

そろそろ峠越えも終わるようだ。

 

 

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