やがて分岐が見えてくる。
右が旧国道=街道で、左に進むとすぐに
三王坂トンネルの東坑口になる。
山王坂の始まりである。
カーブが多いため、最近では珍しくなった
「警笛鳴らせ」の標識がある。
トンネルの竣工が1980年だから、
それまでは、この道が現役の国道だったのだ。
向こうからバスが来たら、どうしていたのだろうか?
とはいえ、現在ここは切り通しになっているので、
江戸期にはもっと急坂であったはずだ。
左法面から崩れた土砂が放置されているが、
一車線はなんとか保たれている。
両側は石積みの法面のはずだが、
伸び放題の草のため、全く見えない。
この辺りに山王権現を祀った祠があったので、
ここを「山王坂」と呼んだのだが、
その祠は無くなってしまった。
こちら側は植林地になっているようだ。
峠を境に、三代村から福良村に入る。
西坑口の上に出た。
近年設置された巨大なスノーシェッドの全景が見られた。
すぐに国道294号線に合流する。
「福良1km」の標識が見える。