国道118号線・旧道 鳳坂峠10 (天栄村) 2005.05 [TOP] [寄り道] [廃道Web]
「C」だと思っていた所は「D」だったので、今回改めて「C」の部分を探索する。
「D」の奥には墓地があるため今でも車での進入が可能であるが、
「C」は全くの廃道と化している。
ここが「C」の入り口なのであるが、
ただでさえ判り辛いのにガードレールがそれに拍車をかけている。
車道だったのである。県道だったのである。
現状は2m程の平らな部分が奥へと続いているだけに過ぎない。
大人の腿程の太さに成長した広葉樹が、遺棄されてからの年月を物語る。
法面も路肩も地肌のままで、県道らしい痕跡は皆無である。
次第に藪が濃くなってきた。
どうやら右斜面から土砂が崩落し、道床が埋もれてしまった部分らしい。
ここは高巻くことにした。
しかしこれ「車道」か? 「県道」だったのか?
どう見ても登山道レベルである。
ふかふかの落ち葉のおかげで歩き易い。
ここで対岸に渡ったと思われるが、橋らしい痕跡はなく、対岸に道もない。
水量が少ないので、ここは暗渠だったのかも知れない。
対岸の道路共々流されてしまったのだろうか。
ここまで人力で運んだとも思えないから、おそらく車道だった時代のものだろう。
不法投棄ゴミが車道であった証拠になるとは皮肉なものである。
樹木の根元に太いワイヤが巻かれ、木が成長してワイヤを飲み込みつつある。
橋桁でも支えていたのだろうか?
ウィンチで渡河を試みた痕跡か?
謎の多い区間であった。