旧国道118号線・蝉峠1 (天栄村〜下郷町) 2007.04 [TOP] [寄り道] [廃道Web]
旧県道を探索済みのdarkさんにこの件を相談した所、2006年春、独自に探索を実施してくれたのだが、
「車が通れるような道は発見できなかった」との事であった。 う〜む・・・。
しかし、いくら急峻な地形とはいえ、昭和の地形図に二重線で示された府県道が、
跡形もなく消えてしまうなんて事があるだろうか?
「絶対何かあるはずだ」と諦め切れずにいたものの、自ら現地に赴くこともなく、また1年が経過した。そんな2007年のある日、この近辺を探索したストネコさんに相談した所、
果敢にも単独で旧旧県道探索に挑戦。 しかも「見つけた」との連絡が到着した!ここに至り、ずっと他人任せ、ずっと放置のTUKAもついに重い腰を上げたのだった。
人のフンドシで相撲を取る、とは正にこの事ナリ。
2年前と同じ空き地に車を止める。
奥に見える舗装道を右に進むと二岐温泉に至る。
つい数年前までは荒れた砂利道で、昼でもうす暗く、
離合不能の細道を一日2本のバスが巨体を揺らしながら
往復していた光景を思い出す。
振り返ると、そこには2年前に突入した斜面がある。
今の時期なら、うっすらと道が見える。
笹に覆われた道床に出る。
ここを北に進む。
これは振り返って撮ったもの。
左奥の灰色の面は、現国道切り通しの法面上部である。
2年前に見たのと同じものだ。
下段には先ほど通った笹の道が見下ろせる。
既にかなり高い所まで来ている事が判る。
すぐ先で温泉に至る車道に切断されて消えてしまう。
強引に迂回して進んでみたが、再び道床に出会う事は
できなかった。
前回は、ここで諦めて帰った。
[2005.05]
先ほど通過したヘアピンの所まで戻り、
路肩から下を見下ろすと、鮮明な道形が見えるではないか。
これには全く気付かなかった。
左奥に現国道が見える。
先ほどチラッと見えた法面が、ここからは間近に見える。
が、すぐに切り通しに切断され進行不能になった。
かつてはどのように接続していたのであろうか。
奥に新旧県道の分岐点が見える。
藪に覆われることもなく、鮮明な道が奥へと続いている。
いや・・・確かに道ではあるが、これが昭和28年(1953)発行の
地形図に府県道として描かれた道なのか?
戦後の県道って、車が通れなくてもいいんですかね・・・・。