旧国道118号線・蝉峠2 (天栄村〜下郷町)  2007.04     [TOP]  [寄り道]  [廃道Web]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


中通りと会津を結ぶ県道だったとは

とても思えないような細道を進む。

この辺りは倒木が多い。

 

 

 

 

 

古い倒木を乗り越えた所で振り返る。

奥に見える松の緑は、国道から見てもよく目立っていた。

 

ランドマークとして人為的に植えられたもののようにも思える。

 

 

 

 

 

              

急斜面のせいか、ひと抱えもある大木がバタバタ倒れている。

跨いだり迂回したりしながら進むので、かなり体力を消耗した。

 

 

 

 

 

 

空き缶や新しいナタの跡も見られるので、

山菜取りなどの人が入っているようではあるが、

この種のゴミはどうにも解せない。

一升瓶、ビール瓶、サンダルにやかんのフタ・・・。

徒歩でしか入れないこんな山奥に、

なぜこんなゴミがあるのだ?

作業小屋でもあったのだろうか?

 

こんな細道が「府県道」として記載されていたのか・・・。

いや、予定の路線がそのまま実線で誤記載されたのだろうか?

その後、川の北岸に変更されたのか。

 

 

 

 

 

 

 

[B地点]

やがて、小ぢんまりとした平場で石碑を見つけた。

 

 

 

 

 

 

周囲を石で囲まれ、大切にされている様子だ。

ストネコさんはこれを「ストーンサークル」と表現した。

なるほど、これは意味有りげだ。

 

 

 

 

 

碑文の類は見られなかった。

いや、元々陰刻などなかったのかも知れない。

これは簡素な墓標なのではなかろうか。

 

牛か馬か、あるいは・・・・。

 

2013.04追記

「天栄・湯本 でどやま通信」によると、滑落などで亡くなった方の供養塔ではないか、

とのこと。

 

道を挟んだ対面には「石碑群」のような石の並びが見られる。

 

 

 

 

 

 

 

その中のひとつは頭部が欠損した地蔵像であった。

台座はコケに覆われ、古くからここにあることを思わせる。

かつて頻繁に人の往来があったことを伺わせる証左であるが、

この道の正体はいったい何なのだ?

 

 

 

 

 

 

ここから先は道が荒れ始め、アップダウンが頻繁になる。

実は林鉄跡の可能性も考えていたのだが、

これはあっさり否定された。

 

 

 

 

 

 

 

樹木の間から国道の赤い橋が見えた。

深い山中から車が通る様子が見えて、ちと安心する。

今日ばかりはエンジン音も不快ではない。

 

 

 

 


赤い橋は鶴沼川に架かる「湯本橋」であった。

これまで何度も通ったことのある橋であるが、

車で通行するだけだったので、桁の色までは判らなかった。

 

橋桁の下に旧橋の橋脚が見える。

 

 

右が旧橋、左が旧旧橋の橋脚であろう。

現在の橋が架かる前は木橋だったのだろうか。

 

 

 

 

 

 

湯本橋の上から旧旧県道を望む。

線形は全く見えないが「あの辺りかな」という雰囲気は判る。

 

さて、また山に戻ろう。

 

 

 

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