旧県道115号三春日和田線2 (郡山市) 2005.02 [TOP] [寄り道] [廃道Web]
すると再び「通行止」の標識が現れる。
今度は「この先50m」とある。
いよいよ終盤だ。
気になるのは奥に見える左側法面である。
旧旧道かな?
この先に初代、あるいは二代目の橋の痕跡でもあるのかな?
期待しつつ、藪の中に踏み入る。
目の前にあるのは、現・小和滝橋である。
先程の切り通しは工事用道路だったようだ。
ガッカリ・・・。
左法面からじわじわと植物が侵食しつつある。
それほど古いものではなさそうだ。
奥に柵が見える。
終点が近い。
ザーザーという滝の音が大きく聞こえてきたので路肩に寄ってみると、
竹薮の奥に阿武隈川の緑色の川面が見えた。
そこで見つけたのがこれ。
これ、なんだかお判りだろうか?
雪や落葉を拭き取るとミニサイズのヘキサが現れた。
「県道三春日和田線」
県道だったことの確たる証拠である。
橋台先端は柵で遮られていた。
この部分だけは舗装が剥がされているらしく、草以外に樹木も成長している。
隙間なし、破綻なしの職人仕事である。
見事な施工だ。
こういう遺構を堪能するのも廃道探索の醍醐味である。
トラスもガーダーもなく、それを支えていた橋脚も、
さらにその土台すら見当たらない。
法に従い、徹底した撤去が成されていた。