神楽山森林鉄道8 (いわき市) 2005.04        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

 

 

 

 

 

 

 

林道終点の広場は除草され、

おそらくは釣り人の焚き火の跡もあり、

人の手が入った様子が感じられるが、

そこから先は深い笹薮だ。

江田川に平行するようなルートを選び

進入する。

 

                     

胸までの藪を漕ぐことしばし、突然視界が開けると、

足元に丸太が並んでいた。

江田川の支流に架かる木橋の残骸である。

桁に使用された木材は、今でも人の体重を支えてくれた。

 

 

 

 

 

 

振り返るとしっかりとした橋台があった。

石積みの隙間にコンクリが充填されている。

目立った破綻は見られない。

 

 

 

 

 

笹薮をどんどん進んで行く。

江田川がかなり接近してきた場所で

振り返って撮影。

水量が少なく、流れも穏やかである。

装備さえ整っていれば、河床を歩いた方が

楽かもしれない。

 

 

プアな装備で地道に藪を漕ぐ。

人工的に岩を削った法面があった。

 

 

 

 

 

 

視界が利かないので、いつも突然現れる。

またしても支流に架かる木橋である。

しかもこいつには、枕木も残存している!

桁のある部分を選んで慎重に渡る。

長さは4mほどしかなく、高さも50cm程度なので、

例え迂回してもどうと言うことはない。

 

 

 

 

この辺りから、笹の背丈が高くなってくる。

180cmもあろうか。

すっかり全身が埋もれ、恐怖を感じる。

進行速度も大幅ダウンする。

カメラを頭上に掲げて撮影する。

 

 

 

視界が利かず、道床も見失ったので

川岸に逃げる。

その行動は正解だった。

ここで軌道は江田川を越えていたのだった。

太い丸太の橋桁と橋脚。

すばらしい・・・・。

 

 

橋桁の中央部は既に失われ、

枕木も無くなってしまったが、

当時の姿を想像することは容易にできる。

橋脚の土台のコンクリも流れに洗われて

浮き始めている。

 

 

 

私がいる側の橋脚は既に倒壊し、

土台の周囲には部品が散乱している。

 

渡河の術がなく、藪も濃いのでここで退却した。

行けなくもないが、藪と暑さにめげてしまったのだった。

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