神楽山森林鉄道7 (いわき市) 2005.04        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

 

 

 

 

 

 

 

R399から田神林道に入り、3km程走ると左に分岐がある。

左側の広場には、かつて事業所があったらしい。

 

 

 

 

 

全林野労組前橋地方本部が平成元年(1989)に発行した

「山にはたらく」という本にこの事業所と思われる写真があった。

昭和33年とは廃線になる4年前になる。

各建物の向きがバラバラなのはなぜだろうか。

電柱が支えているのは電気か電話か。

洗濯物を干している女性も写っている。

 

[2009.02]追加

 

廃線から13年経過した昭和50年(1975)に撮られた航空写真。

東西に走るのが田神林道、北西から南に走るのが林鉄の痕跡である。

林道より北側の鉄道跡が鮮明なのは、車道として転用されていたからのようだ。

この交差点周辺にある平場が神楽山製品事業所だと思われる。

数台のクルマや、いくつかの建物が見られる。

 

[2014.09]追加

「空中写真閲覧サービス」より転載・加工

 

分岐点の右の藪の中に廃材が積まれているが、

良く見るとこれは解体された建物か木橋の一部のようだ。

 

 

 

 

 

 

左に分岐する道には標柱がある。

田神林道田神支線・起点 延長800m

たった800mしかない、この支線こそがあの木橋群の延長なのである。

神楽山林鉄の軌道跡なのであるが、

ただし、この部分の道床は、もう少し西を通っていたようだ。

 

 

 

 

 

支線に入らず、少し本線を直進すると江田川に架かる田神橋がある。

軌道は、この付近を横断していたと思われる。

 

 

 

 

 

 

橋の手前の路面に白い三角が描かれ、そして削り取られている。

これが何を意味するものか不明だ。

航空測量の指標だろうか?

画像の奥方向に軌道が伸びていた筈だが、密生した藪に覆われて進入不能だ。

もし行くのなら河床を歩いた方が楽そうだ。

上流方面はさっさと諦めた。

 

 

満を持して、田神支線に入る。

すぐに浅い切り通しがある。

林鉄当時の遺構であろう。

 

 

 

 

 

しばらくして江田川を渡る。

田神1号橋とある。

橋桁、橋台共に全く新規のものであった。

川は1m程下を流れている。

 

 

 

 

橋を渡ってすぐの場所にキロポストがある。

「0.5km」との表記があるが、

全長800mの林道に必要なんですかね?

いや、これも鉄道時代の習慣なのかも知れない。

 

完全に車道化した道床を進む。

 

 

その先で再び江田川を渡る。

田神2号橋である。

これも「鉄」の匂いはしない。

すぐ先に広場があり、そこで林道は終わる。

 

 

 

 

田神支線・終点の広場は周囲を笹薮に囲まれ、

軌道の痕跡など全く見えない。

一応の見当を付けて笹薮に突入する!

 

 

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