神楽山森林鉄道6 (いわき市) 2005.04        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

第三橋梁にて、垂直降下、垂直上昇した後、

来た道を辿って再び沢の所まで戻る。

 

 

 

 

 

 

前回探索時は、遠くからチラッと見て

撮影しただけだった旧路線にある橋台に

今回は接近してみる。

旧第一橋梁の貯木場側の橋台である。

石積みの土台の上にコンクリート製の

橋台が乗る構造だ。

 

 

そして対岸にも同じ構造の橋台があった。

これは今回、初登場である。

道床は深い藪に埋もれているようだ。

しかし、この路線はなぜ廃止されたのだろうか?

橋桁の強度に問題でもあったのだろうか?

短命の路線に旧路線が存在すること自体が

不思議だ。

                   

旧一号橋梁下の沢から一号橋梁を望む。

中央部分が落ちてしまったのが残念でならない。

ゴトゴトと通過する気動車を想像してみる。

 

 

 

 

 

沢の斜面を登って旧路線の道床に立ってみる。

一部崩落してるが、道床は鮮明に残っていた。

木々の奥に第一橋梁が見える。

 

こうして、貯木場側の第二次探索は終了した。

が今回の「貯木場側」の探索は

サブメニューに過ぎないのであった。

 

 

実は、第一次探索の10日後にも

ここを探索している。

これが第二次探索になる筈だったのだが、

ご覧の様な理由により断念した。

 

 

 

 

「橋が渡れないのであれば、

逆から進入すれば良いではないか」

という訳で、軌道跡を横断する林道からの

接近を試みたのだが、

どう見ても「廃道探索」を許すような状況ではない。

 

2005.01

 

で、雪解けを待っての再訪となった。

右にカーブを描いて下って行くのが国道399号線。

軌道跡に至るには、ここを左に入る。

 

 

 

 

この分岐にはいくつか標識があるのだが、

ひとつとしてまともな物がない。

 

 

 

 

 

 

錆びた標識には「十文字林道」とあった。

 

 

 

 

 

 

 

その隣にある倒れた標柱には「田神林道・起点」とある。

何らかの理由で林道の名称が変わったらしい。

「十文字」は近隣の集落名から取ったと思われるが、

「田神」の由来は不明である。

「延長 10932米」とあるから約11kmだ。

どこが終点なのだろうか?

 

 

 

 

田神林道に入る。

さすがに狭いが待避所が多く設置されている。

何より、舗装されているのが特徴だ。

所々に「警笛鳴らせ」や「カーブ注意」の

標識がある。

 

 

 

それらの標識の支柱の全てに

林鉄の廃レールが使われていた。

この林道では、うんざりするほど

細いレールを見ることができる。

 

 

 

 

十文字集落には数件の民家があるが、

人の気配が感じられたのは一軒だけだった。

集落の西端に古いゲートがあったが、

閉じられることはないようだ。

 

 

 

 

狭い舗装林道をくねくねと下って行くと

左に広場があり、その先に分岐がある。

これが目指す軌道跡である。

 

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