高玉鉱山専用軌道4・青木葉線 (郡山市) 2006.04 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
S6には鉱山の記号すらない。
S8の地形図に本山から熱海駅への索道と青木葉線。
S22にはなかった安子ヶ島への索道がS28に出現。
S50、2月 青木葉線の南2/3が車道化。
S50、6月 全て車道化。
[2009.02]地形図追加
「二本松」(S32)、「郡山」(S39)
青木葉線に関しては、「古い地図に載っている」と言うこと意外に
情報がない、非常に謎の多い路線である。
以前、鉱山で働いていた方でさえ、この軌道は記憶にないと言う。
青木葉坑で採れた鉱石は本山の選鉱所まで上げていた、との事だから、
いったい何を運んでいたのか、存在意義すら不明である。
軌道は、なぜ駅まで通じていないのだろうか?
いつ設置されたのか、動力は何であったのか?
判らない事だらけなのだ。
そこでトラックに積み替えられたのであろうか。
それ以前は駅まで軌道が通じていたのはないか、
とも考えたが、それを証明する資料も痕跡もなく、
想像の域を出なかった。
そんな、謎だらけの軌道跡を尋ねる。
昭和51年(1976)に採掘は停止したが、平成8年(1996)になって
青木葉坑の周辺が「ゴールドマイン高玉」として観光地化され
バッテリートロッコで坑内探索ができるようになった。
その際、坑口を塞いでいた厚さ4mのコンクリ壁を撤去したそうだ。
以前は坑口を見られたが、今はトロッコ利用客以外は
入れなくなっていた。
随所に見られる。
ただし、閉山の際に坑口は全て塞がれた、とのこと。
採掘の道具や当時の写真などが展示されている。
これが採算ラインでもあるが、
この青木葉坑では多いときに、10000〜20000g/ton、
つまりトン当たり10〜20kgも採れたという。
昭和10年(1935)には日本一の産出量を記録した。
馬が付けていたものであろう。
こんな地味なものも展示されていた。
道に迷うほど大規模な鉱山だったということか。
この辺りには多数の鉱山住宅があったらしい。
自動車道に沿って東(画面奥)へ進む。
逆の言い方をすると、この地味なトンネルが
ゴールドマイン高玉の入り口なのである。
奥に広大な荒地が見えるが、
実はここが青木葉線の起点らしい。
当然、何の痕跡も残っていない。
自動車道に沿って東へ進む。
軌道は画像右奥を通っていたようだ。
水田と畑の間、おそらく上の段を通っていた・・・、
と思う。
奥に車道があるので迂回する。
奥に鉱山跡が見える。
手前に思わせぶりなホッパーがあるが、
これは無関係じゃないかな?
クランクという線形は排除したい所だが、
いくら探しても、他に軌道の痕跡が見当たらないのだ。
併用軌道だったとしか思えない状況だった。
緩やかな勾配と曲線が鉄道を思わせる。
トロッコを引いた馬車がここを通っていた、
と想像するのはなかなか楽しい。
河原にまで下りて探したが、
橋台、橋脚、共に痕跡なし。
地図上の軌道はここで終わっている。
正面に続く築堤状の細道は、いかにもそれっぽいが、
しかし、いったい何のレポだったんだろう・・・
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どこで撮ろうか、と考えたが初心者ゆえ思い浮かばず、
きっちり、しっかり撮影が確実な駅撮りに。
誰もいない、磐梯熱海駅で撮った583系「白虎」である。
逆光・・・。
どんどん暗くなり、次々に鉄ちゃんも帰って行く。
30分ほど待つと、何か来たのでとりあえず撮る。
ED75+14系「浪漫」 だそうな。 回送ですか?
珍しいんだそうな(恥