東北本線・久田野〜泉崎1 (白河市〜泉崎村) 2006.03 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
これも「So What?」様よりの情報がネタ元です。
東北本線・久田野駅〜泉崎駅間に線形改良区間がある、とのこと。
航空写真を見ると、なるほど、隧道化された本線の東側に平行して
廃線跡と思しき道がある。
旧線の切り通しがそのまま残っているように見える。
これは行かねばなるまい。
明治20年(1887) 日本鉄道、白河〜郡山間開通 (今回の探索対象)
大正09年(1920) 久田野〜泉崎を勾配改良のため隧道化 (旧線跡が発生)
昭和35年(1960) 白河〜福島間が電化 (T09の隧道をそのまま使用!)
廃線となって86年経過している。
まずは、南側(久田野駅側)から接近する。
駅の北側に踏切りがあるので、それを目指す。
地図を見る限り、車での横断が可能な踏み切りなようだ。
奥に本線の築堤が見えてきた。
そこから先は車道どころか、畦道であった。
ここからは徒歩になる。
目指す踏切りも、もう目前である。
ちゃんと遮断機が設置されている。
下りの客車が通過して行った。
先がカーブしているため、ここからは何も見えない。
右側が複線化の際設置された上り線である。
さらに右側に旧線があったはずだ。
ように見えるのだが、踏切りから見下ろしても
道床らしきものは見えない。
農道と築堤の間あたりにあったのだろうか。
それとも、複線化の際に築堤に下に消えたのだろうか。
築堤に沿って農道を歩いて行く。
新設された上り線の下に、レンガ製の隧道があるのだ。
これをどう解釈したら良いのだろうか?
これは日本鉄道の遺構で、旧線は築堤上を
通っていたのだろうか?
本線の築堤ですら、この有様である。
これ以上の追跡は不可能と判断し、
迂回することにする。
実際には途中からこんな状態になる。
水田と林の間の細道が「車道」であるらしい。
とりあえず作業道としては現役らしいので、行ってみる。
左奥に本線の築堤が見えている。
坂の途中から本線の巨大築堤を望む。
鉄道用地に入ったらしい。
旧線はやはり高い位置を通っていたのだろうか。
作業道はなおも左側に続いているが、
境界標が藪の中に点々と続いているのが見える。
こちらが道床であろう。
旧式の木製の標柱が倒れている。
ここをかつて蒸気機関車が走っていたのだ。
道床はぬかるんでいるので、注意が必要。
林の切れ目が旧線跡で、浅い切り通しになっているようだ。
道床は乾いているように見えるが、
体重を掛けると、ズブッっと靴が沈む。
先ほどの作業道を利用して迂回してみよう。
土場のような所があり、
そこから右側の藪に入り、道床を探す。
激藪である事に変わりはなかった。
切り通しは確認できたものの、
進行は不能だ。
反対側からの進入の可能性を探る。