東北本線・久田野〜泉崎2 (白河市〜泉崎村) 2006.03   [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

<前回のあらすじ>

A地点から廃線跡への進入を試みたが果たせず、

なんとか切り通しを探し当てたが、藪により進行は断念。

車での接近が可能そうなB地点を目指して迂回することにした。

 

 

 

 

 

地図をじっくり見て、迂回路を探す。

結局、左図の「アプローチルート」を進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

選択したアプローチルートは

水田の中の細い農道なので、農繁期は避けたい所だ。

 

 

 

 

 

やがて水田の向こうに築堤が見えてくる。

当初は気が付かなかったが、

これが東北本線の旧線であった。

築堤を右に下って行くのが、地図上の「車道」らしい。

 

 

 

 

南の久田野駅方向を見ると、切り通しが見える。

先ほど進行を断念した場所は、この奥になる。

 

 

 

 

 

 

「車道」を利用して築堤に上る。

なんとか道床が確認でき、

奥には切り通しが視認できる。

進んでみよう。

 

 

 

切り通しの中を進む。

ここからも更に奥へ進んでみたが、

反対側同様、非常に藪が濃くなり諦めた。

地図によると、以前は車が通れたらしい。

まあ、それ以前は蒸気機関車が走っていたわけだが。

 

先ほどの農道に戻る。

 

[B地点]

農道から廃線跡へのアクセス道がこれ。

急坂な上に狭くてデコボコだ。

OFF車じゃないとチト辛い。

さらに両脇の笹がキーキーとボディーを擦る。

坂を上ると分岐があり、右が廃線跡なのだが、

ここは先に左へ行ってみる。

 

 

左へ進むと広場があり、その先に本線が見える。

北を望むとトンネルが二つ並んでいるのが見える。

左がT09の改良の際設置された久田野トンネルであるが、

どちらもコンクリート製のトンネルに見える。

(よく見ると、左にだけ上部に笠石があるのだが)

[画像クリックで拡大]

 

 

さて、分岐まで戻ろう。

そこは既に旧線の道床である。

深い切り通しの中を真っ直ぐに線路が通っていたのが判る。

 

素晴らしい!!

 

 

 

 

 

切り通し内から分岐を振り返る。

奥へと道床が伸びていた訳だが、藪化が激しい。

用水路を横断しているので、橋台跡がないか、

と藪を漕いで探したが、全く何もなかった。残念。

撤去されたようにも見えないのだが・・・。

 

 

 

切り通しの中をゆっくり徒歩にて進む。

車で通るにはもったいない遺構だ。

やや上り勾配の道の両側には浅い溝がある、

というか、バラストを盛った築堤状の道床が

そのまま車道になっているのであろう。

 

 

 

なんとか除草などの管理はされているが、

路肩には不法投棄の粗大ゴミが多く見られ、

また、法面も崩れたまま放置されている。

「車が通れれば良い」という最低限の管理しか

なされていない。

何か鉄道遺構は無いものか、と探しながら歩く。

 

 

ふと足元を見ると、これは・・・。

角材が等間隔に四本ほど並んでいる。

これって枕木じゃないのか!?

 

しかし、

大正時代の枕木が、これだけの状態で残るだろうか?

埋もれていたので残ったのだろうか

 

切り通しの出口は緩やかにカーブしていた。

奥に工業団地の敷地が見えてきた。

 

 

 

 

 

 

切り通しを抜けると、周囲が一気に明るくなる。

左に入る分岐があり、久田野トンネル・北坑口上に

行けるようなので「ついでに」行ってみる。

まだこの時は、特に何も期待はしていなかった。

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