中津川森林鉄道1 (猪苗代町) 2005.09        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

   昨春、猪苗代林鉄に関して裏磐梯ビジターセンターで情報収集した際、この路線も話題になった。
  河原にレールがあること、上流には廃橋があること。さらにレンジャー氏は
「靴を濡らさずに行ける」と語った!
  「なんだ、楽勝じゃん!」 そう思った私は、2004年夏、廃橋を見に軽装で中津川に行った。
  しかし河原を歩き始めた3分後に私は勘違いに気が付いた。廃橋はおろか、レールも
沢装備じゃないと見られない・・・。
  すぐに釣り具屋さんに行って安い
ウェットシューズを購入。中津川溯上に備えた。

  準備はできたものの、なかなか再訪には至らない。「前日の雨で水量が多そう」「今日は寒いな」「体調がイマイチだし」等々。
  なんだかんだと理由を付けては中津川探索を延ばし延ばしにしていた。
正直、怖かったのだ。結局、2004年は行かなかった。

  2005年夏、山さ行がねが第二次様沢計画のレポが発表され、その生死を賭けた探索に大いに触発された。
  「そういえばこの夏は何も冒険してないな・・・」 今年も夏が終わる。 モニターを見ながら焦りにも似た気持ちが湧いてきた。
  そして、ずっと前に買っておいたあのシューズを出してきた。
  行こう、と思いながら先送りになっていた
あの場所に行ってみよう!

 

昭和23年(1948)開通。秋元湖岸林道も同時開通。

当初の動力は牛馬であった。

昭和28年(1953)気動車が導入される。

昭和30年(1955)、この気動車が上の土場付近で脱線、落下。

回収はされたものの、当然廃車である。

以後、代用としてエンジン付き台車が導入された。

昭和35、6年頃(1960〜61)廃止。

 

 

 

地形図に掲載されたことがないとのことだが、

ある本に転載された地図にこの路線を見つけたので

引用させていただく。

 

 

 

 

「磐梯山噴火 百周年記念誌」より引用

[2009.03]追加

 


  [アプローチ]

金堀集落から秋元湖岸林道に入って下の土場まで

直行するつもりだったが、林道は工事中で進入禁止であった。

仕方なくレイクラインのレストハウスまで行き、ここに車を止め、

登山靴に履き替え、リュックを背負う。

遊歩道を経由して川岸に至る。

家族連れや恋人たちは皆、軽装だ。

 

 

 

 

急な階段を降りて、河原に到達。

観光客は皆、下流の黒滑八丁に向うが、

私だけ上流に向う。

濡れて滑る岩肌を慎重に歩く。

 

 

 

              

やがて、古いコンクリート橋が見えてくる。

秋元湖岸林道の現役車道橋である。

猪苗代営林署の「中津川橋」だ。(仮名)

銘板に「昭和三十六年十一月」とあるので、

おそらく二代目であろう。

 

 

 

橋の下には初代と思われる橋脚の

残骸が見られる。

ここから土手を上り、林道に出る。

 

 

 

 

 

中津川橋の上に立つ。

秋元湖岸林道を東側の金掘から四輪で入った場合、

通年ここで強制終了となる。

昔は全線、車で通れたのになー。

(崩落の為通行止め、なのではなくて、これ、車止めなんだよね)

 

[2004.06]

 

目的の上の土場へは、林道を北に進むのだが、

ちょっと寄り道して南に行くと、すぐにこんな景勝地に至る。

春、秋には三脚が並ぶ有名な撮影ポイントだ。

ここから下流を黒滑八丁と呼ぶ。

乾いていると真っ白だが、濡れるとこの通りの「黒滑」だ。

と言う訳で、ここでの撮影は雨の日に限る!

 

 

[2004.06]

 

上の画像を撮影した場所で振り返ると

これがある。

秋元湖岸林道唯一の隧道、というより

これは「洞門」と呼ぶのが相応しい。

北側坑口

 

[2004.06]

 

南側坑口

う〜ん、何度見てもゴツイねー。

初めて通過した時は、非常に怖かった記憶がある。

 

 

 

 

 

[2004.06]

 

洞門内部は常に濡れており、

頭上からは水滴が落ちる。

 

 

 

 

[2004.06]

 

さて、目的地へ向わねば。

中津川橋を再び渡り、唐松川橋(銘板あり)を越え

中津川東岸に沿った林道を北へ進む。

 

 

 

 

 

やがて林道は右にカーブし、川から離れて行く。

ここに「吾妻山・中津川登山口」の標識が立つ。

標識脇の道を入ると広場がある。

その広場が下の土場跡である。

 

 

 

「トワイライトゾ〜ン MANUAL 9」によると

「下の土場」はこんな様子であったらしい。

ここで原木をトラックに積み替え、

先程の洞門をくぐって行ったのであろう。

 

            次回、いよいよ沢歩き→

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