日本硫黄林用軌道3 (猪苗代町)   2006.10        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

いまいち煮え切らないまま、

北半分の探索を打ち切る。

 

中間点から南側の探索に移行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


再び中間点に戻る。

 

 

 

 

 

 

上画像の反対側を見ると、そちらにも道があり奥へ続いている。

あれも馬車軌道の跡だろうか。

行ってみよう。

 

(左上に見えるガードレールは旧国道115号線のもので、現県道)

 

 

 

入り口には細い角材とビニールテープでできた、

簡単なゲートが設置されている。

「ゴミを捨てるな」とか「山火事用心」とかの注意書きがあるので、

どうやらここからは遊歩道になっているらしい。

 

 

 

              

遊歩道に入る。

高森川の対岸に国道115号線が見える。

 

 

 

 

 

 

すぐ先に浅い切り通しがあった。

やはり単なる遊歩道ではないぞ。

これを見て、馬車軌道の跡であることを確信した。

 

 

 

 

 

切り通しを通過すると、すぐに左にカーブする。

高森川の支流に突き当たったのだ。

軌道はここでは渡らず、支流に沿って上流に向かっていたらしい。

どんな橋があったのか、期待に胸が膨らむ。

 

 

 

 

上画像のカーブを曲がった地点で振り返る。

岩盤を削って道を開削した事が判る。

 

 

 

 

 

 

支流に沿う道床は下り勾配になっている。

遊歩道として整備された木橋が架かっているようだが、

なんか、途中で折れてないか?

 

 

 

 

 

折れてるんじゃなくて、始めからそういう形状なのであった。

沢の中央にある大岩を橋脚代わりにして、2径間の橋になっている。

しかし、手すりは片方しかないし、ちょっと怖いぞ(笑

 

 

 

 

 

 

ガタゴトと渡り終えた所で振り返る。

板の隙間からは沢の流れが見えていた。

軌道時代もこんな木橋だったのであろう。

橋台などの遺構は見られなかった。

 

 

 

 

あの折れ曲がった木橋を渡る人は少ないのか、

あるいは除草をしていないだけなのか、

支流を渡った先は急に藪が濃くなる。

だがまだ踏み跡は鮮明である。

 

 

 

 

 

 

暫く進むと、再び支流に沿って上流へ向かう事になる。

河床への下りは結構急勾配である。

 

 

 

 

 

 

右側に支流の流れが見えてきた。

そろそろ橋が見えてきても良いはずだが・・・。

 

 

 

 

 

 

あらららら?

橋なんて無いじゃないの。

一応、鉄道が通ってたわけだから、

それなりの土木工事が成されたと思うのだが・・・。

 

 

 

しかし遊歩道としての丸太橋すら無いではないか!

この時期、靴を濡らすには冷たいし、

飛び越すにはやや幅がある。

足元には古いトラロープがあったが、用途が判らん。

 

 

 

 

恨めしく対岸を見る。

確かに道が続いているのが見える。

そしてそこには、遊歩道入り口で見たのと同じ仕様、

細い棒とビニールテープのゲートがある。

 

 

 

 

対岸の道に沿って視線を右に移動すると・・・。

あれって、ここに架かってた橋桁じゃあるまいか?

位置から考えて、わざと外したに違いない。

ゲートの存在と言い「これ以上入るな」という事だろうか。

 

 

 

 

道は確かにまだ続いている。

軌道跡の現状は判った。 さらなる机上調査も必要だ。

きっと、また来るぞ。

 

 

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