国道252号線・旧道7 (三島町)   2004.11   [TOP]  [寄り道]  [廃道Web]

   この川井新道レポを読んだdarkさんより「桧原側から進入し探索した」との書き込みがあった。
  そしてなんと、私が到達し得なかったあの
「橋」まで到達したとのことであった。
  この書き込みは非常に衝撃的であった。居ても立ってもいられなくなり、即再訪することにした。
  中通り、浜通りは晴れ、
会津地方だけが雨という嫌味な天候の中、車をとばした。

 

二度目という事もあり、今回は車で進入した。

3週間ぶりに訪れた川井新道は、すでに

木の葉が落ち、視界が利くようになっていた。

前回は見えなかった只見線が眼下に見えた。

 

廃林鉄のレールではありません

 

 

只見川第一橋梁も、

ご覧の通り流麗な姿を見せてくれた。

雪が付いたらキレイだろうな。

 

 

 

 

                     

すぐに「終点」に到着。

ここまでは現在でも車道として生き残っている。

「この先転落多い」・・・・。

今回は冗談ではなく、

本当に転落の危険を孕んでいるのだ。

そして相変わらず雨は降り続いている。

 

 

登山用のレインスーツに身を包み、いざ進入。

前回撮り損ねた「落石注意」の後姿を撮る。

標識の右側が路面である。

と言わないと判らない状態ですな。

 

 

 

 

土砂崩れ現場を乗り越えると、

間もなく路面消失地点に到達する。

前回とは視界が利きが全然違う。

向こう側のガードレールまで見える。

なるほど、この状態なら不安も少ない。

 

 

 

幅20cm程の足場を慎重に渡る。

足元遥か下には緑にまどろむ只見川が見える。

安全を考えれば雨の日は避けたかったが、

「見たい、行きたい」パワーには敵わない。

その影響か、恐怖は余り感じなかった。

 

 

 

渡り終えたところで振り返る。

奥の土砂を乗り越え、

手前の段差を渡ってきたのだ。

 

 

 

 

 

崩落現場の先は非常に状態が良かった。

なんと言っても足元が「平ら」だ。

雨に濡れたコンクリートの法面が重々しい。

路肩にはガードレールもある。

幅員はギリギリ2車線あるかないか。

離合は厳しそうだ。

 

 

川井新道名物の黄色いガードレールがあった。

黄色いのは視認性を高めるためだろうか?

向こう側はすぐに垂直の崖である。

怖くて近寄れない。

 

 

 

 

風化が激しいコンクリートの法面。

剥がれ、ひび割れ、隙間からは植物が根を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

大きく変形した黄色いガードレール。

変形の原因は何だろうか。

落石は見当たらない。

車の衝突だとしたら、

ドライバーは命拾いしたな。

 

 

 

しばらく法面に沿って歩く。

先程よりも幅員が減っているように見える。

しかも路肩からはガードレールが消えている。

 

それにしても垂直の法面というのは

随分と圧迫感を感じるものである。

 

 

鉄筋の代用品なのだろうか。

角材や丸太が露出している。

その木材も、風化でボロボロになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

路肩には転落防止ブロックがあった。

無いよりはマシ、って程度かな。

もちろん向こう側は垂直の崖だ。

 

 

 

 

 

太い倒木が道を塞ぐ。

その下の隙間からガードレールが見える。

これは白だ。

 

 

 

 

 

白いガードレールがずっと奥へと続くが、

それは画像の左端で「別なもの」に変わっていた。

それこそがずっと追い求めていた

「あれ」の先端であった。

 

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