住友大阪セメント専用線1 (田村市大越町) 2005.05 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
阿武隈山系・大滝根山から産出した石灰岩は麓の工場で加工され、磐越東線・大越駅経由で
東北本線・郡山駅まで運搬された。工場から大越駅までは専用線が使用された。
工場は昭和38年(1963)の創業だが、平成12年3月(2000)をもって閉鎖され、専用線も廃された。
・・・・廃線後、5年を経過した専用線の現状を探る。 (ここに現役当時の画像があるがTOPが不明)
専用線は磐東線に沿って南下し、
途中で東に向きを変えて工場内に入り、
操車場を経て深い切り通しの終点に至る。
[昭和50年(1975)]
線路の東側にあるのは、
セメント関連や肥料などの工場群である。
ホームの北側には貨車が停まっている。
南側には珍しいクランク状の踏切りが見える。
[昭和50年(1975)]
有人駅なので駅員さんに許可を頂いて
構内を撮影する。
ローカルだよねー。
花壇にはチューリップが咲いてるし。
レールが通る。
その外側にもレールが敷かれているが、
赤錆び、草に埋もれている。
航空写真で貨車が停まっていた所だ。
上り、下り線の合流点の奥に築堤が見える。
セメント専用線である。
なかなかの急勾配である。
画像左側に途切れたレールが見える。
専用線の痕跡だ。
既にレールは外され、枕木も撤去されてしまった。
バラストの残る道床も、緑に覆われつつある。
かつて昼夜を問わず、セメントをピストン輸送していたとは
信じられない情景だ。